日本代表FW堂安律が所属するフライブルクは日本時間2月26日にレバークーゼンと対戦する。フライブルクは今季、リーグ戦21試合消化時点で勝ち点40の4位(2月23日時点)に位置しており、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)圏内でのフィニッシュを現実的なものとしている。
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現在ブンデスリーガは勝ち点5の間に上位6チームが位置する大混戦となっており、CL出場権を得るためにも勝ち点を落とすのは許されない。こうしたことを考慮するとレバークーゼン戦は非常に重要な試合といっていいだろう。
フライブルクの強みと主力として高いパフォーマンスを見せる堂安
フライブルクは指揮を執って12シーズン目を迎えるドイツ人指揮官クリスティアン・シュトライヒの下で、基本的にはボールを保持し、前線のコンビネーションやサイドバックのオーバーラップを活用してゴールに迫る攻撃的なサッカーを展開している。ボールを失ってからの切り替えも速く、激しいプレスでボールを取り返すといった戦い方で相手ゴールを脅かす。その一方で相手次第では自陣にブロックを作り、ロングパスを用いて少ない手数で素早くゴールに迫るカウンター型のスタイルを採用することも珍しくはない。このように状況次第で戦い方を柔軟に変えられるのがフライブルクの強みだ。
堂安は今季からフライブルクに加入すると、先述したサッカースタイルをすぐさま理解し、右サイドのレギュラーの座を確保した。フィジカルとテクニックを兼ね備え、カウンターとポゼッションの両方の局面で相手の驚異となれる堂安はフライブルクにとって非常に大きな存在だ。
シャビ・アロンソ監督の下でじわじわと順位を上げるレバークーゼン
昨季はスイス陣指揮官ジェラルド・セオアネの下でCL出場権を獲得したレバークーゼンだが、今季は開幕から不振に陥ってきた。昨季の強みであるスピーディーさやパワフルさは失われ、インテンシティの低い試合を連発。チームは降格圏に沈み、結局セオアネは10月に解任された。
セオアネの後任として指揮を執ることになったのが、リヴァプールやレアル・マドリード、バイエルンなどで活躍した元スペイン代表MFシャビ・アロンソだ。アロンソは就任するとシステムの変更やビルドアップの改善に取り組んだ。当初は上手くいかない試合もあったが、徐々に状態が上がっていき、現在は勝ち点21の10位(2月23日時点)までチームを引き上げている。またレバークーゼンにはフランス代表FWムサ・ディアビなどスピードのあるアタッカーが揃っており、カウンターからゴールを陥れることも得意だ。フライブルクからすると、このフランス代表FWは脅威の存在となるだろう。
堂安律 5か月ぶりの得点にも期待
堂安は加入1年目から主力として多くの試合に出場し、攻守に高い貢献度を見せているが、昨年9月3日を最後にブンデスリーガでは得点から遠ざかっている。しかし、その時の相手が今節の対戦相手であるレバークーゼンであるため、堂安はこの試合に良いイメージで望んでくるだろう。5カ月ぶりとなる堂安の得点が、チームを勝利に導くかもしれない。
(ABEMA/ブンデスリーガ)