カラバオ・カップ(EFLカップ)決勝戦が26日に行われ、マンチェスター・Uとニューカッスルが対戦した。
両クラブにとって久々にタイトルを獲得するチャンスが訪れた。マンチェスター・Uは2016-17シーズンに同大会とヨーロッパリーグ(EL)を制して以降はタイトルから遠ざかっており、6シーズンぶりとなる大会制覇を狙う。一方、ニューカッスルは1954-55シーズンにFAカップを掲げて以降タイトルを獲得していない。EFLカップの決勝戦に進出するのは47年ぶり2度目のことで、初の栄冠まで残り1勝となっている。
マンチェスター・Uは直近の公式戦で9試合負けなしをキープしており、現在は2連勝中。23日に行われたEL・決勝トーナメントプレーオフセカンドレグのバルセロナ戦は2-1と逆転勝利を飾り、勢いに乗って“大一番”に臨む。対照的にニューカッスルは直近3試合で白星から遠ざかっており、最後に勝利したのは1月31日に行われたカラバオ・カップ準決勝セカンドレグのサウサンプトン戦。シーン・ロングスタッフの2ゴールで決勝進出を確定させた試合以来、公式戦4試合ぶりの勝利を狙う。
マンチェスター・Uは前述のバルセロナ戦からスターティングメンバーを2名変更。同試合で決勝ゴールを決めたアントニー、さらにディオゴ・ダロトが先発に復帰した。対するニューカッスルはプレミアリーグ前節のリヴァプール戦から3名を変更。ブルーノ・ギマランイス、カラム・ウィルソンがスタメンに復帰しただけでなく、ロリス・カリウスがゴールマウスを守る。この試合ではリヴァプール戦で退場したニック・ポープが出場停止。さらにバックアッパーのマルティン・ドゥブラフカはシーズン前半戦を過ごしたマンチェスター・Uで同大会のピッチに立っていたため、この試合には出場することができない。この結果、ウニオン・ベルリンに在籍していた2021年2月以降公式戦に出場していなかったカリウスが、大一番でゴールを守ることとなった。
試合は立ち上がりから緊迫した決勝戦らしい展開となったものの、33分に均衡が破れる。マンチェスター・Uはペナルティエリア手前左寄りの位置でフリーキックを獲得。ルーク・ショーが左足で鋭いボールを送ると、カゼミーロがヘディングシュートを叩き込む。セットプレーからマンチェスター・Uが試合を動かした。
続く40分にもマンチェスター・U。左サイドでボールを繋ぐと、前を向いたワウト・ウェクホルストがドリブルで前進。裏のスペースへスルーパスを送ると、抜け出したマーカス・ラッシュフォードが左足を振り抜いた。ボールはディフレクションしてGKカリウスの反応できない方向へと向かう。マンチェスター・Uが大きな追加点を手にしてハーフタイムに突入した。
後半に入るとニューカッスルが反撃へ。ジョエリントンやミゲル・アルミロンが悪くないシーンを作りながらも、なかなかゴールを脅かすことができない。対するマンチェスター・Uは73分、ピッチ中央付近でのスライディングタックルでボールを奪ったマルセル・サビツァーが、すぐに起き上がってスルーパスを供給。反応したラッシュフォードは切り返しから右足で狙ったものの、鋭い一撃はGKカリウスの好セーブに阻まれた。
その後はニューカッスルが最後の力を振り絞って攻撃に出たものの、最後まで1点が遠い。試合はこのままタイムアップを迎えた。後半は押し込まれる時間もありながら失点を許さなかったマンチェスター・Uが、6シーズンぶりとなるカラバオ・カップのタイトルを勝ち獲った。
【スコア】
マンチェスター・U 2-0 ニューカッスル
【得点者】
1-0 33分 カゼミーロ(マンチェスター・U)
2-0 39分 スヴェン・ボットマン(OG/マンチェスター・U)
【スターティングメンバー】
マンチェスター・U(4-2-3-1)
GK:デ・ヘア
DF:ダロト(46分 ワン・ビッサカ)、ヴァラン、L・マルティネス、ショー
MF:フレッジ(69分 サビツァー)、カゼミーロ;アントニー(82分 サンチョ)、B・フェルナンデス、ラッシュフォード(88分 マグワイア)
FW:ウェクホルスト(69分 マクトミネイ)
ニューカッスル(4-3-3)
GK:カリウス
DF:トリッピアー、シェア、ボットマン、バーン
MF:S・ロングスタッフ(46分 イサク)、B・ギマランイス(78分 マーフィー)、ジョエリントン
FW:アルミロン(90+1分 リッチー)、C・ウィルソン(90+1分 アンダーソン)、サン・マクシマン(78分 ウィロック)