PSG

 リーグ・アン第25節が26日に行われ、マルセイユとパリ・サンジェルマン(PSG)が対戦した。

 “ル・クラスィク”または“フランス・ダービー”とも呼ばれる、リーグ屈指のライバル同士の一戦。現在リーグ・アンの首位に立つPSGは、負傷離脱中のネイマールやアクラフ・ハキミらが欠場したものの、リオネル・メッシやキリアン・エンバペ、セルヒオ・ラモスらが先発した。一方で2位のマルセイユは、現在の勝ち点「5」差から詰め寄るための勝利を目指し、アレクシス・サンチェスやマテオ・ゲンドゥージらがスタメンに名を連ねた。

 マルセイユファンが作り出す熱狂的な雰囲気で始まった試合は、12分にアクシデント。ケガから復帰したばかりのプレスネル・キンペンベが負傷し、PSGは早くも選手交代を強いられる。それでも一進一退の攻防が続いた25分、PSGは縦パスをヴィティーニャが落としてメッシが加速すると、裏へとスルーパス。これに走り込んだエンバペが一対一を冷静に決めて、PSGが先制を果たした。

 幸先良くリードしたPSGは続く29分、ヌーノ・メンデスとのワンツーでエンバペが左サイドを抜け出すと、タメを作ってゴール前へラストパス。対面のDFの股を抜く絶妙なコースへのパスを、最後は反応したメッシが流し込んで、前線の2人による阿吽の呼吸でPSGが追加点を奪った。さらにPSGはマルセイユを突き放そうと畳みかけるも、3点目は生まれずに前半を終える。

 後半に入ってもゴールに迫るシーンを作ったのはPSGで、52分にエンバペが頭でクロスに合わせるも、これは枠を外れる。そして続く55分、ファビアン・ルイスが持ち運んで左に展開すると、ボールを受けたエンバペは中央のメッシに預けて裏へ走る。するとメッシは裏のスペースへ絶妙なパスを送り、これをエンバペが左足の見事なボレーで合わせてゴールネットを揺らした。

 その後はPSGがさらなる追加点を狙う一方、反撃するマルセイユが65分に作ったチャンスでは、A・サンチェスのヘディングをGKジャンルイジ・ドンナルンマがファインセーブで防ぐ。マルセイユはさらにジョナタン・クラウス、ディミトリ・パイェらを投入するものの、追加点を奪うことはできない。

 試合はこのまま終了。敵地での“首位決戦”で快勝したPSGは、エンバペとメッシが好調ぶりを見せつけて2位の宿敵マルセイユとの勝ち点差を「8」に広げた。

 次節、マルセイユは5日にアウェイでレンヌと、PSGは4日にホームでナントと対戦する。

【スコア】
マルセイユ 0-3 PSG

【得点者】
0-1 25分 キリアン・エンバペ(PSG)
0-2 29分 リオネル・メッシ(PSG)
0-3 55分 キリアン・エンバペ(PSG)