チェルシーを率いるグレアム・ポッター監督が、結果が出ない責任を認めつつ、改善を誓った。26日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
プレミアリーグ第25節が26日に行われ、チェルシーはトッテナムと対戦。公式戦5試合未勝利という状況で迎えた“ロンドン・ダービー”は、46分に先制点を奪われると、82分にも追加点を許し、0-2で敗れた。
この結果、チェルシーは2023年に入ってから公式戦11試合でわずか1勝(4分け6敗)で3連敗に。なお、データサイト『OPTA』によると、チェルシーは11月以降のプレミアリーグ12試合でわずか6ゴールしか挙げられておらず、これはどのチームよりも少ない得点数になっているという。
またも無得点に終わり、直近の公式戦6試合でわずか1ゴールとなったチェルシー。試合後、ポッター監督は不甲斐ない結果が続いていることに「責任は理解している。このクラブにとって全く十分ではない。これらの結果の責任はすべて私にある」と語りながら、次のように続けた。
「私はチームの個性と質を知っている。厳しい時期だ。自信はそれほど高くもない。(プレッシャーは)どの仕事でも同じだ。結果が十分でなければ、いつまでもサポートを頼ることはできない。私の仕事は進み続けるだけだ」
この一戦に敗れたことで4位トッテナムとの勝ち点差が「14」に広がったが、チェルシー上層部はポッター監督に時間を与える意向であることが明らかになっており、すぐに解任される見込みはないことが複数メディアで報じられている。
それでも、結果が出ない時期が続いていることでトッド・ベーリー会長らからの信頼がなくなるかと再び聞かれたポッター監督は、「そのような質問は間違いなくあり、このような結果が続いている間は無くならないことも知っている。それは仕事の一部だ」とコメント。就任4シーズン目にして結果が出始めているアーセナルのミケル・アルテタ監督を引き合いに出しながら、続けていくしかないことを強調した。
「私たちは試合の前にアーセナルのオール・オア・ナッシング(ドキュメンタリー番組)を見たことについて話したが、人々が解任を要求し、退任間近になっていたミケル政権から2年が経った。明らかに今は状況が変わったが、それがこの道だ」
「ユルゲン(・クロップ監督)の状況を見ても、彼らも結果を得られなくなったら、突然人々は彼を追い出そうとした。それがフットボールの本質だ。私は明らかにこのクラブで十分な誠意を見せることができていないし、それも受け入れている。私の仕事はそれについてあまり心配しないことだ」
「私はその質問を理解しており、どこからそれが来ているかも完全に理解している。ここにいる選手たちが好きだし、チームを助け、選手をサポートすることだけに集中している。彼らはいい選手だし、もっとよくやりたいと思っている。勝ちたいと思っているが、苦しい状況になってしまっている。それは私の責任だ」
チェルシーは3月4日の第26節リーズ戦後、7日には重要なチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)・セカンドレグのドルトムント戦を控えているが、果たしてポッター監督はチームを好転させることができるのだろうか。