ジャン・ピエロ・ガスペリーニ

 アタランタを率いるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、26日に行われたセリエA第24節ミラン戦を振り返った。同日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 セリエA第23節終了時点で6位につけるアタランタは、第24節で4位のミランと対戦。勝利すればチャンピオンズリーグ出場圏内に浮上できるアタランタだったが、25分にオウンゴールで先制点を献上すると、試合終盤にも失点。このまま0-2で完敗し、CL出場権争いから一歩後退する形になった。

 まず、ガスペリーニ監督は「我々は全力を尽くしたけど、今夜のミランは次元が違った」と口にしつつ、「ミランのアグレッシブさに苦しめられたね。技術的なレベルでは、もっとうまくやれたかもしれない。先制点を取られた後、苦しくなってしまった」と試合を振り返った。

 またガスペリーニ監督は、チームの戦力にも言及。ここまでセリエA12得点を記録しているFWアデモラ・ルックマンが、同試合では不発に終わったことを受けて、同指揮官は「ルックマンが前半戦ほどゴールを量産できるかはわからない。(ラスムス・)ホイルンドは成長しているけど、他の選手は本来の力を発揮できなかった。彼らのクオリティと強さを伸ばさないと、この先の戦いはより難しくなる」とチーム力の差を痛感し、底上げしていくことを語った。

 ミランとの上位対決に敗れ、今節のローマの結果次第ではCL出場圏内までのポイント差が最大「6」に広がるアタランタ。同試合での敗戦を、追撃への力に変えることを誓ったガスペリーニ監督は「チャンピオンズリーグを戦うためにここにいる。この試合からヒントを得て、次のウディネーゼ戦のことを考えよう。追手との距離をキープできる機会だ」と次戦に向けて意気込みを示している。