プレミアリーグでもお馴染みの光景となったVAR

 プレアミリーグのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)でチーフを務めるニール・スウォーブリック氏が、今シーズン限りで同職を退くことになったようだ。27日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 スウォーブリック氏はイングランド北西部プレストン出身の現在57歳。2010年からプレミアリーグのレフェリーを務め、主審として通算132試合を担当。EFLチャンピオンシップ(英2部)で通算104試合、FAカップで通算25試合、EFLカップ(現:カラバオカップ)では20試合を裁いた。2018年にマッチレフェリーを引退すると、VAR担当に転任。同部門でチーフを務め、プレミアリーグにおけるVAR導入の頭指揮も執っていた。

 そんな同氏が今シーズン終了をもってVARチーフを退任することになったという。プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)では、かつてプレミアリーグで296試合を裁き、FIFAワールドカップ決勝の主審も経験したハワード・ウェブ氏が昨年末に新たにトップに就任。PGMOLが変革期を迎える中で、スウォーブリック氏はVARチーフからの退任を決断したと伝えられている。

 今シーズンのプレミアリーグにおいてVARは度々物議の対象となっている。昨年末には独立委員会の検証により、VARが開幕からの約4カ月間で6件の不正確な介入を行なっていたことが判明。今月11日のアーセナルvsブレントフォードの一戦においては、VAR担当のリー・メイソン氏がオフサイドラインを引き忘れるという人為的ミスを犯し、本来認められないはずの得点を認めていた。なお、同氏は後日PGMOLから離脱している。

 また、同日に行われたクリスタル・パレスvsブライトンの一戦でも人為的ミスによる誤審が発生。VAR担当のジョン・ブルックス氏がオフサイドラインを誤って引いた影響で、本来認められるはずだったブライトンの得点が認められなかった。

 なお、『BBC』は、スウォーブリック氏の退任は、これら2つの人為的ミスによる誤審とは関連性がないと伝えている。

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