フェルナンド・トーレス

 アトレティコ・マドリードのフベニールA(U-19相当)を率いるフェルナンド・トーレス監督が、3月1日に行われるUEFAユースリーグ決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)のヘンク戦を前にコメントを残した。スペインメディア『マルカ』が27日に伝えている。

 現役時代のF・トーレス監督はアトレティコ・マドリードの下部組織を経てトップチームに昇格し、2001年に17歳でトップチームデビュー。2007年夏にリヴァプールへと移籍すると、その後はチェルシーやミランでもプレーし、2015年1月にアトレティコ・マドリードへと帰還した。2018年7月にはサガン鳥栖へと移籍し、日本で約1年間プレー。2019年夏に現役を引退していた。アトレティコ・マドリードでは公式戦通算394試合に出場して128ゴールを決めている。

 2021-22シーズンからフベニールAで指揮官を務めるF・トーレス監督にとって、ヘンクとの一戦は特別な試合だ。というのも、この試合はトップチームの本拠地である『シビタス・メトロポリターノ』で開催されるのだ。F・トーレス監督がフベニールAを率いて以降、“メトロポリターノ”で指揮を執る初の公式戦となる。

 F・トーレス監督は「このスタジアムで試合が行われると知った時の最初の反応は、興奮と感動だった」と率直な感想を吐露。続けて「アトレティコのファンやカンテラーノの子どもたちは小さい頃からこのクラブのアイデンティティを肌で感じて育ってきた、これ以上ないほど純粋な存在だ。彼らにとっては初の経験となるが、情熱的に、そして期待感を持ってプレーしてもらわなければならない。自分たちがどのようなチームにいるのかを実感して欲しいんだ」と話した。

 また、F・トーレス監督は「チームは上手くいっている。選手個々が大きく成長を遂げており、自分たちの力を発揮できる理想的な舞台だ」とチーム状況にも言及。「選手たちには何よりも楽しんでもらいたい。1つの夢が現実となる時間なのだから。『ピッチに出たら楽しんでこい』という言葉をかけるよ」と明かしただけでなく、大舞台で行われる一戦への意気込みも語っている。

「アトレティコの人々は、気迫、闘志、そして犠牲心で多くを勝ち取る。アトレティコの魂とカンテラーノだからこそのワクワク感が混ざり合う素晴らしい試合にしたい。皆で特別な夜にして、人々にアトレティコとは何かを感じてもらえるプレーができればと思っている。我々の持つ熱意、そしてやり遂げなければならない仕事を見せる。楽しみだよ」