ストークvsブライトン

 FAカップ5回戦が2月28日に行われ、ストーク(2部)とブライトンが対戦した。

 リヴァプールとの激闘を制し4回戦を突破したブライトン。この日はチャンピオンシップ(英2部)で17位に付けるストークの本拠地に乗り込んだ。ブライトンはリヴァプールとの4回戦で決勝ゴールをマークした日本代表FW三笘薫のほか、モイセス・カイセドやアレクシス・マック・アリスターらが先発出場。一方でペルビス・エストゥピニャンやソリー・マーチらはスタメンを外れている。

 試合は序盤からブライトンが主導権を握り、左サイドに入った三笘も躍動感溢れるプレーでチームを牽引する。7分、敵中央でボールを引き出した三笘が左サイドのタリク・ランプティに展開。ランプティの絶妙なクロスにファクンド・ブオナノッテが頭で合わせたが、相手GKの好守に阻まれ得点ならず。21分には三笘が背後へのランニングで最終ラインからのロングフィードを引き出すも、僅かにタイミングが合わずシュートまで持ち込むことができなかった。

 その後、ブライトンはストークに何度かチャンスを作られたものの、ボール保持率を高め敵陣内でのプレー時間を増やしていく。すると30分、三笘のお膳立てからブライトンが先制する。巧みな動き出しで対峙するDFのマークを外した三笘が、ルイス・ダンクのスルーパスに抜け出しボックス内に侵入。GKを引き付けて中央に折り返すと、走り込んだエヴァン・ファーガソンが無人のゴールに流し込みネットを揺らした。

 44分、ストークはジョーダン・トンプソンがボックス手前から左足で強烈なミドルシュートを放つも、GKジェイソン・スティールの好セーブに阻まれ同点弾とはならず。ブライトンが終始主導権を握ったまま、前半は0-1で折り返した。

 追加点を奪いたいブライトンは54分、またも中央寄りでボールを引き出した三笘が相手DFの背後を狙った浮き玉のスルーパスを供給。これはDFにカットされるも、こぼれ球を拾ったパスカル・グロスがボックス内からシュートを放つ。しかし、精度を欠いたボールは枠の左へ外れ得点とはならず。対するストークは64分にFKからアクセル・トゥアンゼベが際どいヘディングシュートを放ったが、惜しくも枠の左へ外れた。

 74分にはセットプレーの流れから三笘に決定機。グロスの柔らかいクロスをボックス中央でデニズ・ウンダフが頭で逸らし、右に詰めていた三笘にボールが渡る。三笘が滑り込みながら右足でシュートを放ったが、相手GKの好セーブに阻まれ惜しくも追加点とはならなかった。三笘は直後にフリオ・エンシソとの交代でピッチを後にした。

 その後はホームのストークがブライトンを押し込む展開に。難しい展開の中、ブライトンはダニー・ウェルベックやウンダフにチャンスが訪れるも、いずれも生かすことができなかった。それでも反撃を無失点で凌ぎきり、1-0で試合は終了。勝利したブライトンがFAカップ準々決勝進出を決めている。

【スコア】
ストーク 0-1 ブライトン

【得点者】
0-1 30分 エヴァン・ファーガソン(ブライトン)