日本にはゴミ焼却場が1000箇所以上あり、この数は世界一とも言われている。それにもかかわらず、ゴミ屋敷は増加傾向にあり、バリバリ仕事をする一人暮らし女性が陥ってしまうケースも多いという。
ゴミ屋敷を掃除する清掃会社によると、特に看護師や介護福祉士などの割合が高いという。時間が不規則で人に従事するいっぽうで自分のことが疎かになってしまうことが理由だと推察する。
ゴミ屋敷になってしまった人のカウンセリングも行う心理学者で明星大学准教授の藤井靖氏に「ゴミ屋敷になりやすい人の傾向」を聞いた。
「女性は物に対していつ、誰から買ってもらった、自分がどんな気持ちのときに買ったなど情緒が物に対してのりやすいという脳の特性がある」
女性は物に対しての思い入れが強く、名前をつけないまでも「かわいそう」や「まだ使える」といった思いが強く、それがリスクにつながるという。
他には「仕事などでストレスがたまり、部屋の片付けまで気が回らない人」「生まれ育った環境で親が過度に物を片付けたり、逆にすごく乱雑な状態だった人」「自分の欲しいものを買ってもらえなかったという思いが強い人」がゴミ屋敷に陥りやすい人の特徴だという。
また、ゴミ屋敷にならないためには、協力者の存在が必要だという。
「部屋がひどく汚れている方に話を聞くと、多くの人は『私1人でいずれなんとかするので』と言うが、何とか出来た人を見たことがない。誰か協力者がいないとその状態の解消と予防が難しい。定期的に人を部屋に呼ぶ必要がある」(藤井氏)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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