カルロ・アンチェロッティ

 レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、3月2日に行われるコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグのバルセロナ戦を前にした記者会見で、試合に向けて意気込みを語った。1日、クラブ公式が伝えている。

 今季3度目の開催となる“エル・クラシコ”。1月に行われたスーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝戦ではバルセロナに1-3で敗れ、タイトルを奪われる形となったレアル・マドリードは、2カ月弱の時を経て、“リベンジ”を目指す。

 決勝進出を懸けた重要な一戦を前に、アンチェロッティ監督は「このような試合に立ち向かうには、個性と勇気が必要だ。いつものように、この試合には熱意がある。決勝戦まではそう遠くない。ベストを尽くそうとする今、楽しめることがたくさんある」と試合を楽しむことが重要だと強調した。

 続けて、1月に行われたスーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝でバルセロナに敗戦を喫したことについて尋ねられると「コミットメントと決断力に欠けていたと思う。私たちは個人的なミスも犯した。このようなミスを再び犯すと、自分たち自身を大きく傷つけることになる」と反省点を口にし、気を引き締めた。

 加えて「非常に大切な試合であり、私たちにとって重要な大会の優勝を目前に控えているので、再びあのようなことは起こらないだろう。勝負が決まる試合ではないが、アドバンテージを得ることができる。しっかりと戦うつもりだ」と意気込んだ。

 また、これまでの“クラシコ”でも幾度となく好勝負を演じてきたブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールとウルグアイ代表DFロナルド・アラウホのマッチアップについてアンチェロッティ監督は「ヴィニシウスは、世界最高の選手の一人であり、彼は私たちのために試合を何度も決定づけてくれた。今、彼は世界でもっとも優れた選手の一人なので、私たちが頼るのは普通のことだ。アラウホも非常に強力なディフェンダーであることは間違いないので、面白い対決になるだろう。ヴィニシウスが勝つことを願っている」と期待を寄せた。