ナポリ

 セリエA第25節が3日に行われ、ナポリとラツィオが対戦した。

 1月4日に行われた第16節インテル戦で今季のセリエA初黒星を喫して以降、ナポリはここまでセリエAで8連勝を記録。2位のインテルに勝ち点差「18」をつけて首位を独走している。今節の対戦相手は白熱のチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに身を置いているラツィオ。現在セリエAで2連勝中で、好調のチーム同士の対戦となった。

 ナポリのスターティングメンバーはキム・ミンジェ、フヴィチャ・クヴァラツヘリア、ヴィクター・オシムヘンとお馴染みの顔ぶれに。一方、ラツィオも“エース”のチーロ・インモービレを筆頭に、ルイス・アルベルトやセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチらの主力が先発に名を連ねた。

 試合はスコアレスで迎えた後半に動く。左サイドでボールを受けたマッティア・ザッカーニがクロスボールを送るも、ここはクヴァラツヘリアが頭でクリア。それでも、ルーズボールを先に触ったのはラツィオだった。反応したマティアス・ベシーノがダイレクトで右足を振り抜くと、強烈な一撃がゴールに突き刺さる。ベシーノの豪快なミドルシュートで、ラツィオが試合の均衡を破った。

 その後はナポリが反撃へ。79分には左コーナーキックを獲得すると、ショートコーナーで繋いでクヴァラツヘリアが右足でクロスボールを送る。ファーサイドで合わせたオシムヘンのヘディングシュートは枠に直撃。こぼれ球に詰めていたキム・ミンジェが再び頭で狙ったが、ここはGKイヴァン・プロヴェデルの好セーブに阻まれた。

 試合はこのままタイムアップ。試合を通してボールを握ったナポリだったが1点が遠く、セリエAでは9試合ぶり今季2度目の黒星を喫した。公式戦全体で見ても、前述のインテル戦、昨年11月に開催されたCL・グループA第6節のリヴァプール戦しか黒星を喫していない。厳密にはコッパ・イタリアのラウンド16でクレモネーゼにも敗れたが、PK戦での敗北は公式記録上引き分け扱いとなるため、“記録上”は3敗目となっている。一方、ラツィオはこの勝利で3連勝。首位を独走するナポリ撃破に成功し、まだ今節を消化していないインテル、ミランを抜いて暫定2位に浮上した。

 次節、ナポリは11日にアタランタをホームに迎える。上位との対決が続くもののの、ホーム連戦で連敗は許されない。一方、ラツィオはこの後、7日にヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・ラウンド16ファーストレグでAZをホームに迎える。次節のセリエAは同じく11日に予定されており、敵地でボローニャと対戦予定だ。

【スコア】
ナポリ 0-1 ラツィオ

【得点者】
0-1 67分 マティアス・ベシーノ(ラツィオ)