今節のアーセナルは「気分が晴れやかな」状態でボーンマスと対戦する。というのも、直近行われたリーグ戦第7節の延期分の試合でエヴァートンを4-0で倒したからだ。ここ最近ガナーズ(アーセナルの愛称)はエヴァートンを非常に苦手としており、第22節で敗れたことで3月2日に行われた試合前までは直近3シーズンで5試合戦って1勝4敗と天敵であった。しかし直近の試合では宿敵相手に快勝をおさめ、週末に行われるボーンマス戦に向けて気分は上々である。
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一方のボーンマスは現在19位と降格圏に沈んでおり、3シーズンぶりのプレミアリーグでの戦いは順調ではない。失点数もここまで48とリーグ最下位を記録し、不安定な状況が続いている。そんなアーセナルとボーンマスの一戦の見どころはどこだろうか。
スタメンを固定する傾向にあるアーセナル指揮官アルテタであるが、この試合では日本代表DF冨安健洋の起用に期待したい。というのも、アーセナルはミッドウィークに試合を行っており、主力選手には疲労が溜まっていると予想されるからだ。
この日本代表DFは、守備的なポジションならばどこでも高いクオリティで守ることができる。また来週からUEFAヨーロッパリーグ(EL)が再開することを考えても、過密日程に備え、試合に出ることでコンディションを整えさせることは十分に考えられるのではないだろうか。
加えて冨安を起用することで予想されるチームの守備力上昇にも期待したい。対戦相手のボーンマスは足の速いサイドアタッカーを活かしてクロスを上げることが多いため、空中戦に強くクロスを跳ね返すことのできる冨安にとっては存分に自分の長所を発揮できる相手だと言える。その一方で守備面だけでなく、攻撃面でも貢献が求められる。この試合ではアーセナルがボールを握って攻撃を行う時間が長くなることが予想され、冨安には右サイドでコンビを組むイングランド代表サカとの連係からボーンマス守備陣を脅かすことに期待したい。
アーセナルは過去のリーグ戦でボーンマスと11回顔を合わせているが、通算8勝1敗2分と現在プレミアリーグに所属するクラブの中では対戦成績で最も高い勝率を誇っている。一方で降格圏に沈むボーンマスも残留争いに必死であり、気迫のこもったプレーが予想されるため注意が必要だ。熾烈な優勝争い真っただ中のアーセナルと、残留に向けて食らいつこうとするボーンマス。どちらにとっても勝ち点を拾いたい一戦である。両クラブの間には実力差こそあるかもしれないが、白熱した試合になることは間違いないだろう。両チームの奮闘に期待だ。
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