MMAヘビー級で、相手を上から投げ落とす“18秒”の衝撃KO。驚きの光景に現役の世界王者が「うっそ…こんなの見たことない」と思わず絶句し、その後「上からドン」と命名。視聴者からも「これは歴史に残る」「見たこと無い」と驚きの声が続出した。
3月3日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Friday Fights 7」。ローレンス・フィリップス(アメリカ) とベン・パーカー(アメリカ)の試合は、MMA史上でも極めて稀な投げでの秒殺決着。フィリップスがフロントからフックしてパーカーをマットに叩きつけ、わずか18秒でのKO勝ちを収めた。
2月の試合でKO勝利を収め、総合デビューを果たしたばかりのフィリップスと、プロではルイジアナ州ローカルでの1勝の記録のみという謎のファイターであるパーカー。試合を中継したABEMA視聴者の注目を集めたのは、ナチュラルに厚みのあるぷよぷよボディの突進系パーカー。「ちょっと肉体が」「ワガママボディだ」そんな言葉も踊った。
試合はゴングとともパーカーがミドルを2発繰り出すも、これは空を切る。フィリップスもミドルで応戦し、組み合いになるとフロントスープレックスのように持ち上げ、マットに叩きつける荒業を披露。ちょっとした攻防でのアクシデントに思われたスラムだが、この一撃でマットに叩きつけられたパーカーはよもやの失神。
試合開始からわずか18秒。しかも“投げ技”でのKOという珍事に、この日ABEMAでゲスト解説を務めた現・修斗世界ストロー級王者の新井丈は「うっそ…こんなの見たことない。プロレスですね(笑)」と驚きの反応。視聴者からも「スラムでKO?」「なんじゃこりゃ」「これは歴史に残る」「バケモンかよ」といった声が殺到した。
興奮気味の新井はこの珍しいフィニッシュを「上からドン」と命名。一瞬で決まった理由について「頭を打ったのかアバラが折れたのか? 二人合わせて200キロくらいの体重が1点に着地するので」と巨体がぶつかり合うヘビー級ならではの衝撃の大きさ強調した。
試合後、勝利者インタビューで「驚異的で素晴らしすぎるパワーフェクトなフィニッシュ」と勝利を称えられたフィリップスだったが、恒例のファイトボーナスは支給無し。珍しい決まり手に終始盛り上がっていたタイの観客からは、ブーイングも聞かれた。
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