【プレミアリーグ】アーセナル3-2ボーンマス(日本時間3月5日/エミレーツ・スタジアム)
首位チーム相手に降格圏に沈むボーンマスが練習の成果を発揮した。キックオフの笛が鳴ると、デザインされたかのような見事なパスワークでアーセナルゴール前へと攻め込み、わずか10秒でゴールを陥れた。これには解説の鄭大世氏も「これは相当練習している」と脱帽の様子だ。
残留に向けて1試合でも多く勝ち点を獲得したい19位ボーンマスは、首位アーセナル相手に戦術を仕込んでいた。それはキックオフからの流れで相手ゴールを陥れるというものである。
キックオフの笛が鳴ると5バックのうちの3センターバックを除く全選手がアーセナルゴールに向かって走り出す。ボーンマスは右ウイングのワッタラの突破力を生かして右の深い位置をとると、ボックス内にクロスを上げた。
首位アーセナルもさすがに油断をしていたのか、このクロスを跳ね返すことができず、ゴール前に詰めていたビリングにゴールを許した。
ABEMAで解説を務めた鄭大世氏は「キックオフがデザインされていますね」と分析。「後ろにパスを下げると思わせながら、一気に前に攻め込みましたね。クロスを上げる位置は決まっていて、それに合わせて全員がボックス内に走り込む。アーセナルからするとアンラッキーなところはありますが、ボーンマスとしては完全に狙い通りでしたね。これは相当練習をしています」と続けている。
前回対戦でアーセナル相手に何もできず、0-3の完敗を喫していたことをボーンマスの選手たちの中には悔しさとして残っていたのだろう。その反撃の一手を見事に食らわせた。
(ABEMA/プレミアリーグ)