ブンデスリーガ23節、長谷部誠と鎌田大地、2人の日本人選手を擁するフランクフルトが6日、アウェイでヴォルフスブルクと対戦する。現在、フランクフルトは勝ち点38で6位、ヴォルフスブルクは勝ち点33で8位と、両者は熾烈な順位争いを繰り広げている。欧州カップ戦の出場権獲得を巡って重要となる”シックスポインター”はどちらが制することとなるのだろうか。
【映像】鎌田大地、周囲の雑音を黙らせるパフォーマンスを発揮できるか？
今季の最終順位に直結する重要な一戦
アウェイのフランクフルトは現在の勝ち点は38を積み上げており、第22節終了時点でUEFAヨーロッパリーグ出場圏内の5位のフライブルクとは3差、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）出場圏内の4位ライプツィヒとは4差という状況に位置している。一足先に行われた今節ではフライブルクが引き分け、ライプツィヒが敗戦と両チームともに勝ち点を落としており、ヴォルフスブルク戦は必勝となる。
一方、ホームのヴォルフスブルクは現在勝ち点33と、フランクフルト戦は上位チームとの勝ち点差を詰めるためにも重要な一戦となる。
フランクフルトに所属する2人の日本人選手の近況
フランクフルトは前節ライプツィヒに1-2の惜敗を喫したものの、3バックの中央に入った長谷部は配球面や体を張ったディフェンスなど年齢を感じさせないプレーで、攻守において存在感を発揮した。元日本代表キャプテンは2008年1月から2013年夏までヴォルフスブルクに所属しており、2008-2009シーズンはクラブ史上初のブンデスリーガ制覇の立役者となっている。古巣対決という意味でも注目だ。
もう一人の日本人選手である鎌田は直近のゲームでらしくないボールロストをするなど、批判的な意見が寄せられている。また、今季終了後のドルトムントへ移籍するという噂の信憑性が日に日に増しており、これも批判の的となっている。日本代表MFには、今季前半戦のような周囲の声を黙らせる圧巻のパフォーマンスを発揮して欲しいところだ。
両監督にとって古巣対決
今シーズン、フランクフルトはここまで43得点（リーグ4位）31失点（リーグ6位）を記録しており、ヴォルフスブルクは40得点、29失点（ともにリーグ5位）と両チームのスタッツは拮抗している。また、直近の直接対決ではヴォルフスブルクが2連勝中で、過去10試合でも5勝2分3敗と勝ち越している。
そして注目されるのが両指揮官だ。現ヴォルフスブルク監督のニコ・コヴァチは16年3月から18年6月までフランクフルトの指揮を執り、2017-2018シーズンにはDFBポカールのタイトルをもたらしている。対する現フランクフルトのオリヴァー・グラスナー監督は、19年夏から21年夏までヴォルフスブルクを指揮していた。
両監督の直接対決はヴォルフスブルクの勝利で終わった今季前半戦に続いてこれで2度目となる。彼らが指揮を執っていた時期から在籍していた選手は今もなおチームを支えている。試合結果はもちろん、両監督の立ち振る舞いにも注目したい。
(ABEMA／ブンデスリーガ）
