メンヘングラートバッハ0-0フライブルク(日本時間3月4日/ボルシア・パルク)
攻守が目まぐるしく入れ替わる中で板倉滉が持ち味を発揮した。ピッチ中央でこぼれ球を前にした日本代表DFは、ボールを持って落ち着かせるのではなく、ダイレクトでのスルーパスを選択。このパスは3人の相手DFの間をするりと抜け、味方選手のファウル獲得の起点となった。
【映像】相手DF3人の間を抜いた! 板倉滉のピッチを切り裂くダイレクトスルーパス
スコアレスで迎えた42分、メンヘングラートバッハとフライブルクはお互いがボールを奪い合うという目まぐるしい展開となる。そうした中で味方選手と相手選手が競り合った末にこぼれてきたルーズボールが間の前に来たメンヘングラートバッハの板倉は、状況的にも一度ボールを保持して周りを落ち着かせることもできたが、相手の隙を突くダイレクトスルーパスを選択。
見事にピッチを切り裂いた板倉のパスは味方へと届き、これに焦った相手選手がファウルで試合を止める展開となった。
このパスにABEMAで解説を務めた槙野智章氏は「攻守が入れ替わってボールを奪った瞬間の、この板倉選手のワンタッチのパスは最高です。あれを入れるかトラップするかで状況は変わってきます」と、日本代表DFの選択を絶賛。続けて「さすが板倉。僕の声が届きましたかね」と”槙野節”で締めた。
守備力に定評のある板倉の本職はセンターバックだが、Jリーグ時代には中盤でもプレーするなど、パスの出し手としての評価も高い。攻守両面で高い貢献度が期待できるからこそ、メンヘングラートバッハというドイツを代表する名門で主力選手としてプレーを続けることができているのだろう。
(ABEMA/ブンデスリーガ)