セリエA第25節が5日に行われ、ユヴェントスとローマが対戦した。
ユヴェントスは勝ち点「15」のはく奪処分を受けたものの、現在はセリエAで4連勝を遂げ、順位を7位まで上げている。一方、ローマは前節のクレモネーゼ戦で相手に今季初勝利を献上した。今節は2試合ぶりの白星を狙う一戦となる。
ユヴェントスはアドリアン・ラビオ、アンヘル・ディ・マリア、ドゥシャン・ヴラホヴィッチらが先発入り。前節のトリノ戦で今季初出場を果たしたポール・ポグバはベンチからのスタートとなっている。一方、ローマは“古巣戦”に臨むパウロ・ディバラを筆頭に、ネマニャ・マティッチやジョルジニオ・ワイナルドゥムが先発に名を連ねた。
試合は拮抗した展開となり、前半の45分間はスコアレスで終了。後半に入ると、立ち上がりの53分に均衡が破れた。ローマは左サイドから敵陣に侵入すると、中央に位置していたブライアン・クリスタンテにボールが渡る。クリスタンテはシンプルに横へ繋ぐと、パスを受けたジャンルカ・マンチーニはファーストタッチから迷いなく右足を振り抜いた。強烈なミドルシュートを突き刺し、ホームチームのローマが先手を取っている。
1点を追いかけるユヴェントスは直後の58分、フアン・クアドラードが直接フリーキックを狙ったものの、シュートは左ポストに嫌われる。62分には瞬時の判断でヴラホヴィッチがローマ陣内でのバックパスを狙ったものの、バウンドしたボールにわずかに合わせることができなかった。
77分にはポグバとレアンドロ・パレデスをピッチへ送り出す。直後の78分にはフェデリコ・キエーザとのワンツーで中央を突破したディ・マリアが左足でミドルシュートを狙ったが、ここはGKルイ・パトリシオが横っ飛びセーブでゴールを許さなかった。90分には直前のプレーで投入されたばかりのモイーズ・キーンが、マンチーニのファウルに腹を立てて後ろから蹴り飛ばしてしまい、途中出場からわずか10秒ほどでまさかの退場処分に。1人少なくなったユヴェントスは最後まで同点弾を目指したものの、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
試合はこのままタイムアップ。ローマは2試合ぶりの白星を掴み、モウリーニョ監督が不在の一戦で“ウノゼロ”の勝利を飾った。勝ち点「47」でミランと並び、現時点では得失点差でチャンピオンズリーグ出場圏内の4位に浮上している。一方、ユヴェントスはセリエAで5試合ぶりの黒星を喫した。
この後、ユヴェントスは9日にヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16ファーストレグのフライブルク戦に臨む。12日には次節のセリエAでサンプドリアをホームに迎える予定だ。一方のローマも9日にELのレアル・ソシエダ戦を戦う。12日のセリエA第26節サッスオーロ戦まで、ホームでの公式戦3連戦となる。
【スコア】
ローマ 1-0 ユヴェントス
【得点者】
1-0 53分 ジャンルカ・マンチーニ(ローマ)
※3月6日(月) 7:05追記
記事タイトルおよび本文内に事実とは異なる表現があり、修正させていただきました。誤った情報をお届けしたことをお詫び申し上げます。