インテルvsレッチェ

 セリエA第25節が5日に行われ、インテルとレッチェが対戦した。

 前節は敵地でボローニャに完封負けを喫し、リーグ戦5試合ぶりの黒星を喫した2位インテル。第24節終了時点では、勝ち点で並ぶミランを得失点差で上回り2位の座をキープしているものの、4位ラツィオと「2」ポイント差、5位ローマと「3」ポイント差となっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場権確保に向けて予断を許さない状況となっている。今節はホームで15位レッチェと対戦。なんとしても勝ち点「3」が欲しい一戦だ。

 序盤は一進一退の攻防が続く。17分、中盤でラウタロ・マルティネスからボールを奪ったレッチェがカウンターを発動。アッサン・シーセイが独力でボックス手前まで持ち込み左足を振り抜いたが、インテルのGKアンドレ・オナナが冷静に対処した。対するインテルは20分、ハカン・チャルハノールの右CKにエディン・ジェコが打点の高いヘディングで合わせるも、シュートは枠の右へ外れた。

 試合の均衡が破れたのは29分、自内で縦パスをカットしたインテルが素早いショートカウンターを発動。左サイドを駆け上がったロビン・ゴセンスがボックス内左に侵入し中央へ折り返すと、これを受けたニコロ・バレッラが相手DFを引きつけ後方へ落とす。最後は走り込んできたヘンリク・ムヒタリアンが右足でゴール右上隅に叩き込みネットを揺らした。ホームチームが先制に成功する。

 リードを奪ったインテルは試合を優位に進め、何度か敵陣ゴールに迫るシーンを作る。対するレッチェは集中した守備対応でインテルの攻撃を凌ぎ、反撃のチャンスをうかがう展開が続く。結局、スコアボードは動かず前半はこのまま1-0で終了した。

 後半も主導権を握ったインテルは53分に追加点。バレッラとの連携で右サイドを突破したデンゼル・ダンフリースがゴール前へグラウンダーで折り返すと、巧みな動きで相手DFのマークを外したL・マルティネスがダイレクトで右足を振り抜く。このシュートがゴール右隅に突き刺さり、ホームチームがリードを2点に広げた。

 点差を広げたインテルはその後も試合を優位に進め、いくつかのシュートチャンスを作り出す。70分過ぎからは多くの選手を入れ替えつつ、ゲームをしっかりとコントロール。レッチェに反撃の機会を与えない。

 その後、両チームともに決定的なチャンスを迎えることなく、試合はこのまま2-0で終了。勝利したインテルがリ勝ち点を「50」に乗せ、しっかりと2位の座をキープした。次節、インテルは10日にアウェイでスペツィアと、レッチェは12日にホームでトリノと対戦する。

【スコア】
インテル 2-0 レッチェ

【得点者】
1-0 29分 ヘンリク・ムヒタリアン(インテル)
2-0 53分 ラウタロ・マルティネス(インテル)