ブライトンの三笘薫が、日本時間3月5日に行われたプレミアリーグ第26節ウェストハム戦で輝いた。18分に先制点のキッカケとなるPKを獲得すると、69分にはW杯でみせた「三笘の1ミリ」を彷彿させるような形からゴールを記録。4-0大勝の立役者となり、プレミアリーグ公式のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出された。そんな大車輪の大活躍をみせた日本代表に対して、イングランドの地元メディアはどのような反応を示したのだろうか。
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ブライトンの地元メディアではチーム2位タイの高評価
素晴らしいパフォーマンスを披露した三笘に対し、ブライトンの地元メディア『Sussex Live』はチーム2位タイの8点(10点満点)を与え、次のように評している。
「(ウェストハムの)右サイドバックのベン・ジョンソンとの戦いに勝利し、ジャロッド・ボーウェンの不器用なファウルによるPKをチームにもたらした。彼のスピードとドリブルはあまりに熱く、対応できなかった。先読みしてうまくゴールを決めている」と、左サイドで対峙したジョンソンとの勝負に勝ったことに高い評価を与えている。
三笘薫と対峙したDFベン・ジョンソンは「最低評価」
絶好調だった三笘とマッチアップしたウェストハムDFベン・ジョンソンは、散々なパフォーマンスだったこともあり酷評されている。
ウェストハムの地元メディア『football.london』では「前半のPKの場面では、ロングボールにチャレンジしていないのになぜか三笘を見失った。CKではフェルトマンのマークについておらず2-0とされ、三笘は彼のもとから離れ、素晴らしいチームワークの末に後方のポストで叩き込んだ。おそらく今シーズン最低のパフォーマンスだった」と、10段階評価でチームワーストの3点をつけられている。
ウェストハムのモイーズ監督は試合後のインタビューで「先制点を酷い形で奪われた」と明かしており、残留争いを余儀なくされているチームに三笘が大ダメージを与えた結果となっている。
元イングランド代表DFが三笘薫を「PFA年間最優秀選手候補」に
『BBC Sport』では、元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏が来月発表されるPFA年間最優秀選手を今選ぶとしたらという質問に対し、マンチェスター・シティのハーランドやアーセナルのサカら6人の選手を選出、そのうちの1人に三笘薫の名前を挙げた。三笘は、今季のプレミアリーグで、ペナルティエリアに最もテイクオンしている選手として紹介され、マイカ・リチャーズ氏は「アタッカーの中には3、4試合だけ調子が良いという選手もいるが、三笘は毎週良いプレーをしている」とコメントした。
リチャーズ氏は2000年代後半から2010年代前半まで、マンチェスター・シティの不動の右サイドバックとしてプレミアリーグの第一線で活躍。数々の左ウイングを封殺してきたこの名DFであっても、現役時代に日本代表MF三笘薫と対峙しなかったことはラッキーだったと感じているのかもしれない。
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