【WBC・1次ラウンド プールB】日本代表8-1中国(3月9日/東京ドーム)

 わずか1試合で、もう日本の野球ファンを虜にした。カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が「1番・センター」でスタメン出場すると、1回にチームにとって今大会初のヒットを放って出塁すると先制のホームイン。3回にスライディングキャッチでファンを沸かせると、7回にはチーム初盗塁を決めるなど、打って捕って走ってと躍動した。これにはファンからもSNS上で「お前が真のサムライだ」「完全に今日で日本人の心掴んだろ」と大絶賛された。

 日本で言えば「走攻守」。まさに三拍子揃って活躍した。チームに勢いをつける1番打者を任されると、相手の2失策も含め5打席で4度も出塁。常に中国投手にプレッシャーをかけ続けた。さらに3回の守備では、先発のエンゼルス・大谷翔平投手の好投を支える華麗なスライディングキャッチ。これに大谷もマウンド上で両手を挙げて感謝した。そして7回。相手投手が無警戒だったところを見逃さず、好スタートを切って悠々と二盗に成功。今回の侍ジャパンの顔は誰に聞いても大谷だが、まだ馴染みが浅い中で、あっという間にその名を知らしめていたという意味では、ヌートバーの存在は大きい。所属するカージナルスでもムードメーカーを務める「サムライ」の動きは、これからも目が離せない。
(C)Getty Images
 

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