ハリー・ケイン

 トッテナムに所属するイングランド代表FWハリー・ケインが、チャンピオンズリーグ(CL)敗退に落胆を示した。9日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。

 CL決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグが8日に行われ、トッテナムはミランと対戦。ファースレグを0-1での先勝を許して迎えたホームでの一戦だったが、得点を挙げることはできず、スコアレスで試合終了。2試合合計0-1で敗れ、3シーズンぶりの8強入りとはならなかった。

 この結果、プレミアリーグで首位アーセナルとの勝ち点差が「18」となっているトッテナムは、先日FAカップ5回戦で敗退となったほか、カラバオ・カップも3回戦で敗れていることから、CL敗退によって15シーズン連続で無冠に終わることが濃厚となっている。

 先月には元イングランド代表FWジミー・グリーヴス氏が保持していたクラブの歴代最多得点記録を更新するなど、数々の個人記録を打ち立ててきた一方で、今シーズンも再びチームタイトルの獲得が難しくなったケインは失望していることを認めた。

「僕たちがいるところはトロフィーを獲得するべきクラブだ。それが常に目標だ。トップ4というのは望んでいたプレーができなかった結果だ。今はそれが目標になるだろうし、シーズンの終わりにそれを達成できることを願っている。でも、明らかにそれはこのクラブにとって十分ではない」

 また、ファンの反応については「完全に理解できる」と語ったケイン。今月1日のFAカップ5回戦シェフィールド・U戦、同4日のプレミアリーグ第26節ウルヴァーハンプトン戦を連敗したことが、ミラン戦のパフォーマンスに影響を与えたとの見解を明かした。

「トップ4だけというのはこのクラブの誰にとっても十分ではない。特にファンにとってもね。彼らには意見を表明する立場がある。特に先週は十分ではなかった。シェフィールド・Uとの試合前なら、シーズンは全く違うものになっていたかもしれない。そこで突破できれば、リーグ戦も違っていたと思う」

「でも、先週の敗戦は心臓に短剣が突き刺さるようなものだったと感じているし、見てわかるようにそこから本当に回復することはできていない。この2つのレグを通して十分にやったとは言い難い。それが現実だ。僕たちは多くの面で改善する必要があり、それが結論だ」