ビジャレアルのスペイン代表DFパウ・トーレスが、創設100周年を迎える同クラブについて語った。10日付で、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
1997年1月16日生まれのパウ・トーレスは現在26歳。ビジャレアルの下部組織出身で、2017年11月にトップチームデビューを果たした。2018-19シーズンはマラガにレンタル移籍したものの、2019年夏に復帰して以降は絶対的な左センターバックとして活躍。クラブ在籍5年目でここまで公式戦通算160試合に出場している。
3月10日に創設100周年を迎えるビジャレアル。生まれ育った街のクラブの記念日を前に、パウ・トーレスは「5歳の時に練習生として入団して以来、僕の人生はずっとビジャレアルと繋がっている。最初の記憶は、学校の友達と一緒にクラブに入るためのテストを受けに行ったことだ。そして何よりも、クラブ初となるチャンピオンズリーグをスタンドから観戦し、いつかあの場に立つことを夢見たことは忘れないだろう。だから今、この素晴らしいクラブと素晴らしいスタジアムを楽しめているのは、まるで夢のようだ」と憧憬の黄色シャツを纏う幸せを噛み締めた。
そんなパウ・トーレスに対しては、多くのビッグクラブが獲得を目指していることが度々報じられていた。それでも、同選手は「残留を後悔したことはまったくない。どのような決断もよく考えてのことだからね」と強調。続けて「ビジャレアルのおかげで経験できたことに、とても感謝している。今回のような、みんなにとって特別な週には、なおさらそう思うよ。クラブがどれだけ成長したか、その最高の瞬間を見届けることができている。しかもこの1週間は、ラ・リーガとヨーロッパにおける美しく重要な試合が待ち受けているんだ」と胸中を明かしている。
人口約5万人の街のクラブは2020-21シーズンにヨーロッパリーグを初制覇すると、翌2021-22シーズンにはチャンピオンズリーグでクラブ最高タイ成績となるベスト4に進出した。着実にクラブとしての地位を高め、美しい日々を過ごす“イエローサブマリン”の中心にいるパウ・トーレスは果たして、“地元のクラブ”で選手としてのキャリアを終えるのだろうか。