パリ・サンジェルマン(PSG)に所属しているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシは、来シーズンもPSGでプレーを続ける方針のようだ。スペイン人ジャーナリストのグイレム・バラゲ氏がイギリスメディア『BBC』を通して報じている。
2021年夏に幼少期から所属していたバルセロナを離れ、PSGに完全移籍加入したメッシ。現行契約は2023年夏までとなっているものの、契約には1年間の延長オプションが含まれている。一時は同オプションの行使に向けた交渉が難航しており、元イングランド代表MFデビッド・ベッカム氏が共同オーナーを務めるインテル・マイアミ移籍の噂も取り沙汰されていた。
だが、今回の報道によるとメッシ自身は来季もPSGでプレーする方針のようだ。ヨーロッパでのキャリアを続けることだけでなく、自身5度目のCL制覇に向けて意欲を示しているとのこと。既にメッシの代理人でもある父ホルヘ氏とPSGの間では延長オプションの行使ではなく新契約締結に向けた話し合いが進んでおり、両者は基本合意しているという。契約年数や給与など詰めの作業は残っているものの、メッシのPSG残留は既定路線となっている模様だ。
一方で、バラゲ氏はPSGが来季のCLで優勝を狙える陣容を揃えることが“最終条件”になると予測している。万が一にもフランス代表FWキリアン・エンバペが退団したり、ブラジル代表FWネイマールの売却が行われることがあれば、状況が一変する可能性もあるという。また、一部ではメッシがPSGとの契約を終えてバルセロナ復帰する可能性が取り沙汰されていたが、バラゲ氏は「オファーは一切なく、誰も復帰が実現するとは思っていない」と主張。2年ぶりの復帰を否定した。
昨シーズンのメッシは新天地でなかなか本来の輝きを放てなかったが、今季はここまで行われた公式戦30試合のピッチに立って18ゴール16アシストを記録している。今季のはバイエルンに敗れてラウンド16敗退となったCLでも、メッシは7試合の出場で4ゴール4アシストをマーク。PSGにとって悲願のCL初制覇に向けて、メッシの残留が決まれば心強い一報となるだろう。