(左)アントニオ・コンテ監督と(右)マウリシオ・ポチェッティーノ氏

 トッテナムがアントニオ・コンテ監督の解任とマウリシオ・ポチェッティーノ氏の再招へいを検討しているようだ。9日、『スカイスポーツ』や『ガーディアン』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 2年目を迎えたコンテ監督体制のもと、今シーズンのタイトル獲得を目指して戦っているトッテナム。しかし、カラバオカップとFAカップで早々と姿を消すと、グループステージ突破を果たしたチャンピオンズリーグ(CL)では決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でミランに2戦合計0-1で敗北。ベスト8進出は叶わず、大会を後にすることとなった。

 12試合を残しているプレミアリーグでは14勝3分9敗・勝ち点「45」の成績で暫定4位に付けているものの、首位アーセナルとのポイント差は「18」に拡大し、逆転優勝は極めて厳しい状況に。こうしたことから、トッテナムは今シーズンも“無冠”で終わる可能性が高いとの見方が強まっている。

 そうした中、チームを率いるイタリア人指揮官に解任の可能性が浮上しているようだ。トッテナムとの現行契約を今シーズン終了まで残しているコンテ監督だが、クラブ側は現在同監督の進退について協議を行なっている模様。今後、チーム状況がさらに悪化した場合には、6月末の契約満了を待たずして今シーズン中に解任となる可能性もあるようだ。

 なお、報道によると、トッテナムのダニエル・レヴィ会長をはじめとしたクラブ幹部は、すでに後任候補についての話し合いも行なっている模様。様々な人物の名前が挙がる中、かつて約5年間に渡ってトッテナムを指揮したマウリシオ・ポチェッティーノ氏の再登板も検討されているという。この51歳のアルゼンチン指揮官は、昨年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)の監督を解任されて以来、フリーの身となっており、トッテナムが就任オファーを提示した場合には再登板に意欲を示す可能性が高いと『ガーディアン』は指摘している。また、『スカイスポーツ』は、トッテナムの一部選手とスタッフが、ポチェッティーノ氏の再就任を希望しているとも伝えている。

 なお、トッテナムは昨年9月までチェルシーを指揮していたトーマス・トゥヘル氏の招へいについても検討しているという。同氏も現在はフリーの身となっており、再びプレミアリーグで監督を務めることに意欲を示す可能性は高いと伝えられている。