ミランのテクニカル・ディレクター(TD)を務める元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏が、クラブ公式メディア『ミランTV』にてチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝進出を喜んだ。
CL・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)でミランはトッテナムと対戦。14日に本拠地『サン・シーロ』で行われたファーストレグは、スペイン人MFブラヒム・ディアスが決勝ゴールを挙げ、ミランが1-0で勝利していた。8日のセカンドレグはスコアレスドローでタイムアップ。この結果、2戦合計スコアを1-0としたミランが11シーズンぶりに準々決勝行きの切符を掴んでいた。
かつてミランの“ワン・クラブ・マン”として5度のCL制覇を経験したマルディーニ氏は「試合前に我々の旅路について、どのようにしてここまで辿り着いたかを話した」と明かしただけでなく、準々決勝進出を決めたことを受けて「満足感と誇りがある。ここまで来られたことに喜びを感じているよ。黄金期のようなオーラを感じることができた」とコメント。11シーズンぶりの快挙を喜んだものの、「明らかに、今のミランはベスト8で安定した戦いができるチームではない。まだその段階ではないんだ」と話した。一方で「しかし、今現在我々は準々決勝にいる。ここにいる以上、チャンスがあればそれをものにする必要がある」とも語っている。
また、マルディーニ氏は「私たちが経験した1月を思い出して欲しい。自信を失い、少しバラバラになってしまった」と続け、公式戦7試合を戦って1勝2分4敗と調子を落とした1月を回顧。当時と比較し、「トッテナム戦では2試合とも失点せず、集中した成熟したパフォーマンスを2度見せられた。サン・シーロでこれをやったのは素晴らしいことだが、敵地でも同じことができた。我々がより成長したことを示せたと思う。」と述べた。
来週にはベスト8に進む全チームが出揃い、17日には準々決勝の組み合わせ抽選会が予定されている。マルディーニ氏は「イタリアのチームは避けたい」と本音を明かしつつも、「両チーム(ナポリとインテル)ともに突破できたら、イタリアサッカー界にとっては嬉しいことだ。ここまで来るとどのクラブと当たってもおかしくはない。今の我々がバイエルン、マンチェスター・C、レアル・マドリードのレベルに達しているとは思えないが、対戦することとなったら勝利を目指すのみだよ」と話した。