日本人が主力として活躍する2クラブが、今週末に激突する。ホームのフランクフルト(6位)は日本代表MF鎌田大地や、元日本代表主将・長谷部誠を擁し、ブンデスリーガで上位争いを繰り広げている。一方、敵地に乗り込むシュトゥットガルト(15位)には遠藤航、伊藤洋輝、原口元気と3人の日本代表選手が主力として在籍。両クラブには来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権争いや残留争いがかかっており、シーズン中盤ながらすでに負けられない試合が続いている。この試合も気迫のこもったプレーや熱い展開に期待だ。
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フランクフルトの勝利には日本人選手の活躍がカギ
今季のフランクフルトはオリヴァー・グラスナー監督の下、激しいプレスとショートカウンターを組み合わせ、組織的なサッカーを展開してリーグの上位に食い込んでいる。グラスナーは、今週末に対戦するシュトゥットガルトとは過去に5回顔を合わせており、通算成績で4勝1分と相性がいい。ただし、フランクフルトは直近の公式戦3試合で勝ち星がなく、状況は決してよくない。そこでカギを握るのがチームの主力である日本人選手の奮闘だ。
今季の鎌田は、ボランチとしてチームの攻撃陣を牽引している。ビッククラブへの移籍も噂される日本代表MFはミドルシュートや華麗なパスでチャンスを演出したい。長谷部も守備の要として後ろから支えている。特に、年明け以降は持ち前の安定感を発揮しており、今節でも堅い守備を期待したいところだ。
サムライブルー全員が主力のシュトゥットガルト
今季のシュトゥットガルトは開幕から不調が続き、昨年10月には前指揮官を解任したものの状況は好転していない。そうしたなかでも、日本人選手のプレーは安定しており、主将を務める遠藤やユーティリティプレーヤーである伊藤はフル稼働している。2年連続でデュエル王に輝いたチームキャプテンの実力は健在であり、この試合もチームを助けるプレーが見られるだろう。今冬に加入した原口もすぐさまレギュラーの座を手にした。攻守に運動量が豊富で、チームにダイナミズムを与える日本代表MFの積極的なプレーにも注目だ。
日本人同士のマッチアップに期待
この試合は日本人選手が多く在籍するクラブ同士の対戦であり、彼らの先発出場に期待がかかる。また試合の中で彼らが対峙するシーンも多くあるだろう。ひょっとしたら日本人選手同士の攻防が試合の運命を左右するかもしれない。冒頭でも述べたように両クラブにとって負けられない一戦である。白熱した展開で見せる日本人戦士たちの躍動に注目したい。
(ABEMA/ブンデスリーガ)