トッテナムのアントニオ・コンテ監督が、自身の去就に言及した。10日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。
2021年11月に発足したコンテ監督体制のもと、今シーズンのタイトル獲得を目指して戦っていたトッテナム。しかし、カラバオカップ(リーグ杯)とFAカップで早々に姿を消し、チャンピオンズリーグ(CL)でもラウンド16敗退。プレミアリーグではCL出場圏内の暫定4位に付けているものの、首位を快走する宿敵アーセナルとは勝ち点差「18」を付けられており、今季も“無冠”が決定的だ。
コンテ監督とトッテナムの契約は2023年6月30日までとなっており、1年の延長オプションが付いている。しかし、新たな現地報道では、“スパーズ”の上層部は直近の成績不振を受けて、コンテ監督の途中解任を検討している模様。2014年5月から2019年11月にかけてチームを率いたマウリシオ・ポチェッティーノ氏の再登板が噂されている。
そんななか、コンテ監督が11日に行われるプレミアリーグ第27節ノッティンガム・フォレスト戦の前日会見に出席。自身の進退について問われると、「『このクラブのために死ぬ覚悟はできているか?』と聞かれれば、答えは『イエス』だ。最後の日まで、このクラブのために死ぬ覚悟はできている。どうなるかは見てみよう。私は自分自身のことを殺し続けるほど愚かではないからね」と答え、続投の意思を示唆した。
「クラブとは1年半という奇妙な契約を結んだ。通常は3年契約だが、お互いの状況を確認するための契約だったと思う。クラブにとっては、私の性格や監督としての能力を理解するためであり、私にとっても、私たちが同じ考え方に立っているかどうか、何か重要なことをしたいのかどうかを理解するためだ。まずは今シーズンを終える必要がある。今後のことはそれから考えよう」
8日にホームで行われたCLラウンド16・セカンドレグのミラン戦では、試合終了の笛とともにホームサポーターからブーイングを浴びたコンテ監督。「私は繰り返し、時間と忍耐が必要だと言ってきている。ここの環境(ファン)は忍耐力がない。あるいは現実を理解しようとしないのだろうと思う。現実は時間と忍耐が必要なんだ。もし、誰もこのことを理解しようとしないのであれば、私の将来について話すことはないだろう」と、常勝チームを作るにはもう少し時間が必要だと主張し、ファンに改めて忍耐を求めている。