ブライトンの三笘薫は前節ウェストハム戦で先制点につながるPK奪取とチーム3点目となるダメ押しゴールを決めて、4-0大勝の立役者となった。今週末、日本代表MFが所属するブライトンはアウェイの地でリーズと対戦する対戦する。現在リーズは17位と、残留争い真っ只中だが、左ウイングで先発出場が濃厚な三笘とマッチアップが予想されるのはどのような選手なのだろうか。
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インテンシティと強靭なフィジカルが武器なエイリング
最もマッチアップする可能性が高いのが31歳のベテラン、エイリングだろう。主将クーパーの負傷離脱により直近はキャプテンマークを巻いてチームを牽引している。この右サイドバックはインテンシティの高さと強靭なフィジカルが持ち味の選手であり、ダイナミックな攻撃参加でチャンスメイクをする。攻撃参加のタイミングも上手く、グラウンダーのクロスも得意だ。その一方で守備はあまり得意ではなく、相手選手のフェイントに引っかかって逆を突かれることもしばしば。自ら先読みして球際の強さで勝負を仕掛けるタイプのDFのため、駆け引きの上手いアタッカーを相手に苦戦している。またスペースのケアも苦手で、攻撃参加したときの背後を取られることが非常に多い。こうした特徴を踏まえると、三笘は守備での負担は大きそうだが、逆にボールを奪えば速攻でチャンスを作れそうだ。
ワールドカップでも活躍した潰し屋・クリステンセン
もう一人のマッチアップ候補がカタールW杯でも活躍したデンマーク代表DFラスムス・クリステンセンだ。しかし、このDFはワールドカップ以降、コンディション調整が上手く行えておらず、開幕当初は自らのポジションとしていた右サイドバックをエイリングに譲っている。
しかし、本来の能力は非常に高い選手であり、対人守備にも長けている。一言でそのプレースタイルを表現するのであれば「ファイター」という言葉が相応しいだろうか。昨季までザルツブルクでプレーしていたこのデンマーク代表DFは、”レッドブル流”の血を引いており、球際の強さが際立っている。またエイリング同様に攻撃参加も得意な選手で、今季はプレミアリーグでの得点はないが、昨季は公式戦で10得点を記録していた。瞬間的な加速力があり、攻撃時には一瞬で相手を置き去りにしてクロスやシュートにもっていくので、対峙する選手からすると非常に厄介だ。しかし、先述した通り、現在はあまり調子が良くないため、出場したとしてもザルツブルクで見せていたパフォーマンスを期待するのは難しい。
エイリングとクリステンセン、どちらの選手が出てきても三笘は守備での貢献が求められるだろう。その一方でボールを奪った直後はビッグチャンスになる可能性が高い。現在リーズはグラシア新体制となってから2試合でセットプレーからの1失点しか喫していないが、十分に決定機演出の可能性があると言えるだろう。現在6ゴールの三笘には、香川真司と岡崎慎司が保持する1シーズンでの日本人プレミアリーグ最多得点記録更新をこの試合で期待したい。
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