あわや一撃KO。下から突き上げるカウンターのヒザに実況も思わず「ドンピシャ!」と絶叫。中国武術仕込みのフワリと浮遊する華麗な飛びヒザに視聴者も「まるで格ゲー」「激ヤバのフライングニー」「真下からお見事な一撃」など、どよめいた。
3月10日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Friday Fights 8」。フオ・シャオロン(中国)とセイエド・マフディー(イラン)の一戦は、K-1への出場歴もあるシャオロンが、終始圧倒して判定勝ち。1ラウンド終了間際に飛び出した“まるで格ゲー”のような鮮やかな飛びヒザが話題をさらった。
散打や中国伝統武術のバックボーンがあるシャオロンは、軽快なステップから距離を縮めての接近戦にも強い。予想できない距離から放つ飛びヒザ、さらに格ゲーのキャラのようにゆったりした構えから見せる爆発的なコンビネーションなど、キックのセオリーから外れたシャオロンのスタイルに戸惑いを隠せないマフディー。
決定的な瞬間は1ラウンド終了間際。前に出始めたマフディーにシャオロンがワンツー、この日のABEMAのゲスト解説・亀井晨佑が「ワンツーと同じタイミングでヒザが来る」と予言した直後に下がりながらカウンターでフワリと飛び上がると、ヒザを一閃。実況の小出アキラアナウンサーも「ヒザがドンピシャ!」と思わず声を上げた。
スローリプレイでは、死角の真下から飛翔して、突き上げて顔面へグサリ。これにはコメント欄も「真下からお見事」「ガチで強いな」「これが散打の飛び膝?」と騒然。マフディーはヒザをついてダウンを取られるが残り5秒であったためゴングに救われる。
その後2ラウンドもシャオロンが距離を制圧。マフディーの攻撃をステップで回避し、ほぼ何もさせず。3ラウンド終了間際には左ストレートでマフディーをコーナーポストに吹き飛ばし2度目のダウンを奪って3-0で判定勝ちを収めた。
やはりこの試合のハイライトは、あと10秒あればKOだった“フワリ下からからグサリ”の戦慄のヒザ。海外SNSでも「まるでエアボーン(空挺部隊)だ」「浮遊するヒザ」「激ヤバのフライングニー」「なんてクールなんだ、一発でファンになった」と称賛コメントが並んだ。