【WBC・1次ラウンド プールB】日本代表-チェコ(3月11日/東京ドーム)

 MLB日本人野手最高最高額の契約を勝ち取った最強バッターがまたやってくれた。野球日本代表の吉田正尚外野手(レッドソックス)が、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド3戦目のチェコ戦でも逆転打となる貴重なタイムリーを放った。

 初回のエラーによる失点で0-1とチェコにリードを許して迎えた3回。日本は1アウトから好調の2番近藤健介外野手(ソフトバンク)がツーベースを放ち出塁する。しかし、3番の大谷翔平投手(エンゼルス)はワンバウンドのボールに手を出し空振り三振。続く4番村上宗隆内野手(ヤクルト)は四球を選び、2死一、二塁で5番の吉田が打席に入った。

 大勝した前日の韓国戦で、3打数3安打5打点と大爆発した吉田。この打席でも積極的に初球から打ちに行くと、打球は大きく空いたレフトを襲うタイムリーツーベースに。一塁走者の村上も全力疾走で長駆ホームインし、日本が2点を奪い逆転に成功した。

 大谷やラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)の躍動が目立つ侍ジャパンだが、強化試合で村上に代わり4番に入って4打点の活躍を見せるなど存在感は抜群。この日もチャンスの場面に大谷、村上で得点できなかったところでタイムリーを放ったことで、SNS上には「吉田正尚、お前が世界一や」「大会MVP取れるって」「マサタカ天才の極み」「マサタカまじで神様」「正尚神がすごすぎて号泣した」など絶賛の声がおどった。

 史上最強との呼び声も高い侍ジャパン。ヌートバー、近藤、大谷、村上と続いてさらに吉田が待ち構える打線は相手チームにとって脅威以外の何物でもないだろう。
(C)Getty Images 

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