【WBC・1次ラウンド プールB】日本代表10-2チェコ(3月11日/東京ドーム)

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンド初戦の中国戦で“侍ジャパン1号”となるホームランを放ったDeNA・牧秀悟内野手が、3戦目のチェコ戦でも1発を放った。WBCの舞台で披露したことでおなじみとなった「デスターシャ」のパフォーマンスは侍ジャパンの間にもすっかり浸透した様子。この日は先発したロッテ・佐々木朗希投手も一緒になってポーズを決めていた。

 レッドソックス・吉田正尚外野手の先制タイムリーを含む3打点の活躍、カージナルス・ヌートバー外野手やソフトバンク・近藤健介外野手のタイムリーに加え、エンゼルス・大谷翔平投手にも3試合連続となる弾丸タイムリーが飛び出すなど8-2と大きくリードして迎えた8回。日本は大谷翔平の代打に、この日スタメンを外れた牧を送った。牧はこの回から登板した5番手カプカの4球目を振り抜くと、大きな打球がレフトへ。得意の右方向に打った1号とは違い、今度はレフトスタンドへ完璧なホームランを叩き込んだ。

 牧がホームランを放ったということで、ベンチの面々も牧が自チームのDeNAで行っているホームランパフォーマンス「デスターシャ」をやろうと待ち構えていたよう。喜びを爆発させながらベースを一周した牧を迎えると、ハイタッチの最後に数人が牧の元に集まり、みんなで一緒になって「デスターシャ!」とポーズを決めていた。その中には、この日WBC初登板となる先発マウンドに上がり、3回3分の2を投げ2安打8奪三振という好投を見せた佐々木朗希の姿もあった。

 投打が噛み合い、皆が力を発揮したゲーム展開が続いているからだろうか。佐々木も含め、ベンチの面々は笑顔に溢れていた。ダルビッシュ有投手(パドレス)がまとめ役を買って出て、大谷、ヌートバーらがムードメーカーとなって出来上がったチームのいい雰囲気だが、牧の「デスターシャ」も一体感に一役買っているのかもしれない。
(C)Getty Images 

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