今季躍進を続けるフライブルクが日本時間3月12日にホッヘンハイムと対戦する。フライブルクは日本代表・堂安律を主力として抱えており、今シーズンは来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに食い込む好調ぶりだ。
【映像】堂安律、19試合ぶりとなるゴールなるか
ただ直近のリーグ戦2試合では勝ちがなく、金曜日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)ユヴェントス戦でも敗北を喫しており、状況は良くない。シーズン終盤に向けてもこの試合は勝利で飾りたいところだ。
日本代表・堂安はスタメン濃厚
フライブルクはポゼッションとショートパスによる攻撃的なサッカーを展開する。守備でもアグレッシブなプレスを持ち味とするが、相手によっては自陣深くで守りを固め、カウンターの一刺しを狙うという臨機応変さも兼ね備えたチームだ。
そんな柔軟性を持つクラブでスタメンを張っているのが日本代表・堂安律である。今季からフライブルクに加入した堂安はすぐさまレギュラーの座を掴み取ると、ここまでリーグ戦全試合に出場。得意のドリブルや献身的な守備で存在感を発揮している。昨年9月での得点を最後にゴールから遠ざかっていることはやや気がかりではあるものの、アシストは記録しており日本代表として昨年のW杯で見せたようなスーパーゴールを決める瞬間もそう遠くないだろう。日本代表FWのチームを勝利に導く活躍に期待したい。
堂安のマッチアップ相手は不調のチームでも安定感を見せるセンターバック
対戦相手のホッヘンハイムは昨夏に就任したブライテンライター監督のもとスタートダッシュを切ることに成功したが、徐々に失速しワールドカップ中断前には3連敗を喫した。年明け以降も改善の兆しはなく、現在は降格圏に沈んでしまっている。2月にはブライテンライターが解任され、後任にはシュトゥットガルトを2シーズン連続で残留へと導いたマタラッツォが新指揮官に就任したもののここまで4連敗と苦しい状況だ。
そんなホッヘンハイムでも安定感を誇っているのが、堂安とのマッチアップが予想されるナイジェリア代表DFアクポグマである。身体能力が高く、対人守備の強さを持ち味とする大型ディフェンダーで日本代表FWにとっては厄介な存在となるだろう。
決して状況が良いとは言えない両クラブであるが、この堂安とアクポグマの対戦は見どころの一つだ。またそれぞれ来季のCL出場権と残留の真っただ中にいる両チームであるため、気合の入ったプレーを見ることができるのは間違いない。苦しいチーム状況を打開する選手たちの躍動感あふれる活躍に期待したいものである。