カーフを削り続けて、狙いすましたドンピシャの右カウンター。技ありの衝撃KOに「あまりにも鮮烈で唐突なエンディング」と実況が絶叫。視聴者からも「完璧」「綺麗だ」「狙いどおり」など驚嘆の声が相次いだ。
3月12日に国立代々木競技場 第一体育館で開催された「K-1 WORLD GP 2023 ～K’FESTA.6～」。松倉信太郎（team VASILEUS）とイゴール・シウバ（ブラジリアンタイ）の対戦は2ラウンド終了間際、松倉が会心の右カウンターで豪腕の外国人ファイター・シウバからKO勝利を収めた。
階級の大本命、神保克哉と新設されたK-1ミドル級（-75kg）の激戦の渦中にある松倉が、日本でも勢力を広げるブラジリアンタイのシウバを迎えた試合。
序盤、シウバの荒々しいパワフルなラッシュや強烈なローキックに対処した松倉は、1ラウンド後半になると細かくカーフキックなどを駆使しながら自分のペースに持っていく。
2ラウンド、松倉は時折みせるシウバの強打をくぐり抜けると、今度は足を使いながらじわりとプレッシャーをかけ、シウバの足を削っていく。特に効果的なのは緻密なカウンターのカーフだ。
すると相手の動きを止めるシーンが目立ちはじめた2ラウンド後半、左のフックで前に出たシウバに松倉の右カウンターがドンピシャで決まる。後方に崩れ落ちたシウバはこの一発で立ち上がれずゴングを聞いた。
会心の一撃に視聴者も「完璧な一撃だった」「綺麗なカウンター」「狙っていたな」の声。解説を務めた佐藤嘉洋は「お見事な右ストレート。下の蹴りがあってこそ。巧くワナを張り巡らせて、とどめの一発だった」と称賛。ABEMA実況・市川勝也アナウンサーの「この一発だけ速さが違った。あまりにも鮮烈で唐突なエンディング」という表現が相応しいワンパンエンドだった。
