ラ・リーガ第25節が12日に行われ、中位に位置しながらも連敗中のマジョルカと、公式戦4試合勝ち星なしと苦しんでいる4位のレアル・ソシエダが対戦した。
昨季までマジョルカに在籍していた日本代表FW久保建英にとっては古巣との対戦となったが、ミッドウィークにヨーロッパリーグの試合が行われている影響もあってか、今節はFWアレクサンダー・セルロートと共にベンチスタートに。最前線の2トップには、FWミケル・オヤルサバルとFWカルロス・フェルナンデスが配された。
試合はキックオフ直後からレアル・ソシエダが攻め込む展開に。2分にボックス左でMFダビド・シルバからの浮き球パスをオヤルサバルが左足でダイレクトボレー。シュートは枠を取られていたが、GKの好守にゴールを阻まれた。しかし、直後の3分に試合の均衡が崩れる。
レアル・ソシエダがマジョルカ陣内へと攻め入ると、ボックス中央に走り込んでパスを引き出したシルバが後方のカルロス・フェルナンデスにボールを残し、これを受けたカルロス・フェルナンデスがドリブルで左に流れながら左足でシュート。対応していたDF2人の間を抜けたグラウンダーのシュートがゴール右隅に決まり、2トップを入れ替えたソシエダが幸先良く先手を奪った。
その後はレアル・ソシエダがボールを保持し、マジョルカがカウンターで応戦しようとする展開となったが、スコアは動かずに前半は終了。レアル・ソシエダが1点をリードして後半を迎えるも、その立ち上がりにマジョルカが試合を振り出しに戻した。
マジョルカは後半からFWアブドンを投入すると50分、GKのフィードボールをアブドンがヘッドで後方へフリック。これを処理しようとしたDFジョン・パチェコが足を滑らせると、ボールをさらったFWイ・ガンインがボックス右に侵入してGKをかわし、冷静にシュートを流し込んだ。
追いつかれたレアル・ソシエダは60分、右CKからDFロビン・ル・ノルマンのヘディングシュートがゴールネットを揺らすも、対応したDFへのファウルを取られてノーゴールに。63分にカルロス・フェルナンデスとセルロートを、70分にはオヤルサバルに代えてFWモハメド・アリ・チョーを送り出したがゴールを奪うことはできない。
すると80分、レアル・ソシエダが最後の交代枠を使用して久保を投入。古巣のファンから温かい拍手を受けて出場した久保は右サイドに入ってゴールに絡もうと試みたが、ゴールを演出することはできなかった。逆に終盤にはピンチを迎え、MFミケル・メリーノが退場となり数的不利な状況にもなったが、試合は1-1まま終わり、勝ち点1を分け合う結果となった。
【スコア】
マジョルカ 1-1 レアル・ソシエダ
【得点者】
0-1 3分 カルロス・フェルナンデス(レアル・ソシエダ)
1-1 50分 イ・ガンイン(マジョルカ)
【退場者】
90分 ミケル・メリーノ(レアル・ソシエダ)