【ブンデスリーガ】フライブルク2-1ホッフェンハイム(日本時間3月12日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
ブンデスリーガ第24節のフライブルクvsホッフェンハイムが行われ、2-1でフライブルクが勝利した。第22節に体調不良で前半途中で交代した日本代表MF堂安律は、前節の途中出場を経て、今節からスタメンに復帰。すると1-1で迎えた89分に貴重な勝ち越し弾をマークすると、これが決勝点となりチームを勝利へと導いた。
【映像】「ボールを渡せ」堂安律、ボールを渡さない相手にブチギレ!
UEFAチャンピオンズリーグ出場権を争う5位のフライブルク(勝ち点42)と、18チーム中17位に沈むホッフェンハイム(勝ち点19)が対戦した。立ち上がりから試合をリードしたのは、堂安がリーグ戦で2試合ぶりにスタメン復帰したフライブルクだった。
5分には、味方の左からのシュートのこぼれに反応した中央マクシミリアン・エッゲシュタインがネットを揺らし、幸先良く先制に成功。その後もフライブルクがボールを保持しながら優位に試合を進めていく。堂安も、攻守に高い献身性を示していた。
迎えた後半、49分に中央を切り崩したのはホッフェンハイムだった。縦パスから一気にフライブルクのアタッキングサードに侵入すると、最後はアンジェロ・シュティラーが左足を振り抜いて、鋭いシュートをニアに突き刺した。
振り出しに戻った試合は、互いに譲らない攻防を繰り広げていく。59分には、堂安が右サイドの突破を試みただけでなく、中央からもシュートを放つなど、ゴールに迫るプレーを見せる。さらに72分には、味方が受けたファウルに熱くなり、ボールを保持する相手に鼻息荒く詰め寄っていったシーンなど、勝利への意欲と闘志をのぞかせていた。
83分、相手のDFオザン・カバクがこの試合2枚目の警告で退場してしまう。味方のファウルでボールを拾ったものの、そのボールを投げ捨てた行為に警告が出てしまったという、少々もったいない場面だが、フライブルクにとっては幸運な展開となった。
終盤に相手が一人欠けたことで勢いづいたフライブルクは、最後にドラマチックな結末を用意していた。
89分、左サイドから攻め込むと、ノア・ヴァイスハウプトがペナルティエリア内にクロスを送り、そこに走りこんできたのが堂安だった。滑り込みながら左足で合わせるスライディングシュートでゴールネットを揺らして、土壇場での勝ち越しに成功した。
堂安にとっては、9月以来、実に半年ぶりに決めた今季3点目のリーグ戦のゴールが、劇的な決勝弾となった。敗れたホッフェンハイムが最下位に順位を下げた一方で、フライブルクはこれで来季のCL出場が現実味を帯びてくる4位へと浮上。堂安は試合後、スタンドのファン・サポーターと一緒になって歓喜の余韻に浸るなど、まさに堂安が“ヒーロー“となったゲームだった。
(ABEMA/ブンデスリーガ)