カゼミーロ

 マンチェスター・Uに所属するブラジル代表MFカゼミーロが、4試合の出場停止になるようだ。12日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 プレミアリーグ第27節が12日に行われ、マンチェスター・Uはホームでサウサンプトンと対戦。34分にカゼミーロが一発退場となった影響もあり、数的不利での戦いが続き、最後まで得点を挙げることはできず。0-0のまま試合終了を迎えた。

 カゼミーロが退場となった場面は、当初イエローカードが提示されていた。しかし、同選手のタックルはボールに触れていたものの、その勢いのままカルロス・アルカラスへの足にも当たる形になり、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)からの助言を受けたアンソニー・テイラー主審がオンフィールド・レビューをした結果、レッドカードの判定となっていた。

 この結果、2月4日の第22節クリスタル・パレス戦で一発退場となっていたカゼミーロにとっては今シーズン2度目のレッドカードに。これにより、同選手は4試合の出場停止処分となり、ヨーロッパリーグ(EL)には出場できるものの、国内の公式戦で次に出場できるのは4月15日に行われる第31節のノッティンガム・フォレスト戦となってしまった。

 クリスタル・パレス戦の一発退場により、3試合の出場停止処分となっていたカゼミーロは前節のリヴァプール戦(●0-7)でリーグ戦に復帰したばかりだったが、再び出場停止となったことを受け、マンチェスター・Uのエリック・テン・ハフ監督は試合後、「矛盾していると思う。選手たちはもはや原則が何かわからない」と一貫性のない判定への不満を口にした。

「すべてに通じていると思う。昨日のレスター対チェルシーではVARは何もしなかった。でも、今日は指示をしたけど、2つのPKの場面では何も言わなかった。特に最初のハンドの場面は私にとっては明らかだったと思うけどね。だから、原則がわからない」

 昨夏にレアル・マドリードからマンチェスター・Uに加入したカゼミーロだが、レアル・マドリードでの在籍7年間では一度も一発退場がなかったものの、直近のリーグ戦3試合で2度目の一発退場となってしまった。テン・ハフ監督は同選手が相手を痛めつける選手ではないことを強調しながら、判定には「いくつか質問がある」と語った。

「シーズンが始まる前に審判たちは『我々はプレミアリーグで、ここでは力強くあり、激しさを求めている』という方針で臨むと言っていた。カゼミーロは欧州で500以上の試合に出場してきたが、一度も一発退場になったことがないのに、ここではもう2度目だ。彼は激しくプレーするがとてもフェアにプレーする」

「クリスタル・パレス戦も同じだったので非常に議論の余地がある。止めて見れば悪く見えるが、サッカーについて知っている人、最高レベルにいる人たちなら誰でも何が悪いのか、何が悪くないのか、何が公正かを知っているはずだ」