ハフィーニャ

 ブラジル代表FWハフィーニャに、わずか1年でのバルセロナ退団の可能性が浮上しているようだ。12日、スペイン紙『スポルト』が伝えている。

 現在26歳のハフィーニャは2020年から約2年間に渡って在籍したリーズで頭角を表すと、昨年夏に完全移籍でバルセロナに加入し2027年夏までの契約を締結した。迎えた今シーズンは序盤戦こそ新天地への適応に苦戦したものの、徐々に本領を発揮し、ここまで公式戦37試合の出場で9ゴール9アシストを記録。ラ・リーガ第24節のバレンシア戦と第25節のアスレティック・ビルバオ戦では、2試合連続で決勝点をマークした。

 しかし、そんな同選手にわずか1年足らずでのバルセロナ退団と他クラブ移籍の可能性が浮上しているようだ。今回の報道によると、チェルシーとニューカッスルが来たる夏の移籍市場に向けてハフィーニャの動向を注視しているとのこと。昨年夏にも獲得に興味を示していた両クラブは、同選手の最近の印象的な活躍を高く評価しており、その動向を注視しているという。

 ハフィーニャ本人に他クラブ移籍の意思はなく、バルセロナも同選手を手放したいとは考えていないようだ。しかしながら、『スポルト』はバルセロナが深刻な財政難に陥っている点を指摘。同クラブが資金調整のために来る夏の移籍市場で複数人の放出を検討していると伝えている。バルセロナはハフィーニャの放出を望んでいないものの、同選手の売却によって巨額の資金調達が可能であることも理解しているとのこと。仮に好条件のオファーが提示された場合、バルセロナが資金繰りのためにハフィーニャ放出に応じる可能性もあるという。

 昨年夏、アーセナルやパリ・サンジェルマン(PSG)など複数クラブからの関心が報じられた中、5800万ユーロ(約82億円)+ボーナス最大700万ユーロ(約10億円)の移籍金でハフィーニャ獲得に漕ぎ着けたバルセロナ。来シーズン以降も同選手をスカッドに留めておくことはできるだろうか。今後の動向に注目が集まる。