世田谷区 街頭演説中の女性にキスは氷山の一角か「立候補者は有権者より立場弱い」…選挙ハラスメントの対策は?
選挙ハラスメントの対策は?

 東京都の世田谷区議選に立候補予定の女性に無理やりキスをするなどのわいせつな行為をしたとして、40代の男が警視庁に逮捕された。

【映像】「騒ぎになってほしくない」立候補者の真理を狙った卑劣な犯行とは? 

 捜査関係者によると、14日午後6時ごろ、世田谷区議選に立候補予定の女性が世田谷区内の路上で街頭演説を行っていたところ、40代の男が女性に抱きつき、無理やりキスをしたという。

 男は「写真を撮ってください」などと言って女性に近づき、犯行に及んだ。110番通報をうけて駆け付けた警察官が、男を強制わいせつ容疑で現行犯逮捕した。

 当時、男は酒に酔っていて、取り調べに対し容疑を認めているという。

 このニュースを受けて、村上世彰氏の次女で村上財団代表理事であり、女性向けの政治家育成支援も行う村上フレンツェル玲氏は「明るみになってくれてよかった」と話す。

「立候補者は有権者より立場が弱い。これが飲みの席だった場合、『騒ぎになって選挙に影響して欲しくない』という心理から逮捕に至らなかっただろう。また、先輩議員や支援者などからの選挙ハラスメントも話題になっているが、こういうのも日本ではたくさん起きている」

 今回は逮捕されたが、表面化しないケースもたくさんあるということだが。

「村上財団の女性向けの政治塾では、選挙ハラスメントの対処法も講義していて、そこに有識者の方々にも来てもらっている。実際に対有権者、政党内での先輩議員からハラスメントが起きているが明るみに出ていない。受けた方や立候補者は、選挙のマイナスになってしまうため、誰かに相談したり、表に出すことも難しい状態」

 女性議員を増やすという時期にこんなことが起きるというのは残念なことだ。ではどう対処したらいいのか。

「第三者機関に話をする。受けた側と加害者との直接のコミュニケーションは危険なので、名前を出さない形で第三者機関からハラスメントをした方に注意や処罰を与えるのがいい。ただ、日本にはそういった機関がないので作ることから始める必要がある」

(『ABEMAヒルズ』より)

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