<大相撲三月場所>◇六日目◇17日◇大阪・エディオンアリーナ大阪
小結・若元春(荒汐)と小結・翔猿(追手風)の立ち合い直前、緊迫感あふれる静けさのなか、客席から突如大声が飛び出す一幕があった。取組に水を差すような行為に「マナー悪い」「タイミング考えて」と批判の声が殺到した。
時間いっぱいとなり仕切り線に立って腰を下ろし、互いに見合った両者。ピンと張りつめた空気が会場を包み、今まさに立ち合いをしようと手をついた次の瞬間、静寂を切り裂くように「若元春いけ!」という大声が客席から館内に響いた。
その後の取組では若元春が一気に前に出ると、土俵際で押し切れなかったものの、回り込む相手をはたき込んで4勝目となる勝ち星を挙げた。敗れた翔猿は3敗目を喫した。
力士の取組に水を差すような大声に、ファンからは「叫んでる人いるね」「マナー悪い」「タイミング考えて」「立ち合いで声出さないでほしい」「自重して」と批判の声が続出。一方、「まぁまぁ」「これも風物詩」「地域性やね」といさめるファンも相次いだ。熱くなる気持ちも分かるが、あくまでも声援は力士の後押しをするものであってほしいところだ。(ABEMA『大相撲チャンネル』)