アーリング・ハーランド

 FAカップ・準々決勝が18日に行われ、マンチェスター・C(1部)とバーンリー(2部)が対戦した。

 プレミアリーグで優勝争いを繰り広げているマンチェスター・Cは、チャンピオンズリーグでも準々決勝行きの切符を確保しており、FAカップを含めて“3冠”の可能性を残している。ここまでチェルシーアーセナルらを下して準々決勝に駒を進めてきたFAカップでは、現在EFLチャンピオンシップ(2部)で首位を独走しているバーンリーと対戦する。バーンリーを率いるヴァンサン・コンパニ監督は、現役時代11シーズンに渡ってマンチェスター・Cで活躍。4度のプレミアリーグ優勝や2度のFAカップ制覇など数多くのタイトル獲得に貢献し、マンチェスター・Cが強豪として生まれ変わる変革期の中心選手として、そして2011-12シーズンからはキャプテンも務めたクラブの“レジェンド”だ。

 そんなコンパニ監督との対戦を控え、マンチェスター・Cは直近の公式戦であるCL・決勝トーナメント1回戦セカンドレグのライプツィヒ戦からスターティングメンバー7名を変更。“連勤”となったのはルベン・ディアス、ロドリ、ケヴィン・デ・ブライネ、アーリング・ハーランドの4名のみに。リヤド・マフレズ、フリアン・アルバレス、フィル・フォーデンらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりからマンチェスター・Cがボールを握り、徐々に押し込む時間を増やしていく。均衡が破れたのは32分。敵でGKシュテファン・オルテガ・モレノからのロングフィードを引き出したハーランドが、落としから背後のスペースへ動き直し。アルバレスのスルーパスからGKとの1対1を仕留め、マンチェスター・Cが先手を取った。

 今季公式戦37試合目の出場でゴール数が「40」に到達したハーランドは直後の35分、スルーパス1本で左サイドを破ったフォーデンの折り返しを左足で沈め、瞬く間に追加点を記録。前半はこのままマンチェスター・Cの2点リードで終了した。

 後半に入っても試合はマンチェスター・Cのペースで進む。59分、右サイド高い位置でボールを受けたマフレズがハーランドとのワンツーで中央へボールを運ぶ。ボックス左に繋ぐと、パスを受けたフォーデンが左足で強烈な一撃を放った。このシュートは右ポストに嫌われたものの、こぼれ球にハーランドが反応。難なく押し込み、公式戦2試合連続のハットトリックを記録した。

 攻撃の手を緩めないマンチェスター・Cは62分、マフレズのパスからペナルティエリア右のニアゾーンに侵入したデ・ブライネが中央へと折り返し、最後はアルバレスが流し込む。68分にはゴール前のこぼれ球をコール・パルマーが押し込んだ。さらに73分、デ・ブライネの芸術的なスルーパスにアルバレスが反応。切り返しから左足でフィニッシュを叩き込み、驚異のチームを6点目を決めた。

 試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・Cは直近のCL・ライプツィヒ戦の7-0に続いてこの日も圧巻のゴールショーを披露。6-0でバーンリーに力の差を見せつけ、5シーズン連続18回目のFAカップ準決勝進出を決めた。

【スコア】
マンチェスター・C 6-0 バーンリー

【得点者】
1-0 32分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
2-0 35分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
3-0 59分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・C)
4-0 62分 フリアン・アルバレス(マンチェスター・C)
5-0 68分 コール・パルマー(マンチェスター・C)
6-0 73分 フリアン・アルバレス(マンチェスター・C)