ズラタン・イブラヒモヴィッチ

 ミラン所属のスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチが、ウディネーゼ戦を振り返った。18日、イタリアメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。

 セリエA第27節が現地時間18日に行われ、ミランは敵地でウディネーゼと対戦した。開始直後の9分に先制を許したミランは、前半アディショナルタイムにイブラヒモヴィッチのPKで試合を振り出しに戻す。しかし、その直後のプレーで勝ち越しを許すと、後半には痛恨の3点目を献上。反撃も実らず、1-3の敗北を喫した。

 キャプテンマークを巻き、久々の先発出場を果たしたイブラヒモヴィッチは、この日のPK弾でセリエAの最年長得点記録を塗り替え。ミランの“レジェンド”であるアレッサンドロ・コスタクルタ氏が現役最後の2006-07シーズンに決めた「41歳25日」を更新する「41歳166日」でのゴールをマークした。セリエAの歴史に名を刻んだイブラヒモヴィッチは、「コスタクルタが記録を保持していれば、もっと良かっただろう」と微笑みつつ、「数多くの偉大な選手が所属したこのクラブの歴史に名を残すことができて誇りに思う。自分自身にとっても大きな意味を持つことだよ」と記録達成を喜んだ。

 続けて同選手は「残念ながら試合は我々の思い通りにはいかなかった。このゴールでキャプテンとしての初めての勝ち点『3』を掴めたわけではないが、重要なことは今日のような調子と気持ちを維持することだ。そうすれば再び同じようなプレーができるだろう」と久々の先発出場を振り返っている。

 セリエA連覇を目指した今シーズン、ミランは不安定な戦いが続いている。開幕後のリーグ戦12試合を8勝2分1敗の好成績で終えたかと思えば、年明けには3連敗を含む5戦未勝利と不振に陥った。その後、3連勝で息を吹き返したものの、直近3試合は1分2敗となっている。好不調の波が激しいチームのパフォーマンスについて、イブラヒモヴィッチは次のように言及した。

「イタリア王者としてプレーするのは簡単なことではない。王者として戦うということは、どのチームも決勝戦のような気持ちで我々に挑んでくるということだ。その意味で昨年とは違う。今年はすべての大会でプレッシャーにさらされているんだ。このチームには、イタリア王者として戦った経験がないので、毎試合同じようなパフォーマンスを発揮することができていない。これは言い訳ではなく、状況を理解するための説明なんだ」

 その上でイブラヒモヴィッチは「今、自分にできることはトレーニングでチームメイトを助けること、そして彼らのそばにいることだ。彼らのことは信頼しているし、チャンピオンズリーグ(CL)のナポリ戦でも良い結果を出せると思っているよ」とコメントしている。