レヴァークーゼンvsバイエルン

 ブンデスリーガ第25節が15日に行われ、レヴァークーゼンバイエルンが対戦した。

 1試合消化の多いドルトムントと勝ち点「1」差の暫定2位に付けているバイエルンは、現在リーグ戦で3連勝中。チャンピオンズリーグ(CL)を含めると公式戦4連勝中と勢いに乗っている。今節の相手は9位のレヴァークーゼン。こちらもヨーロッパリーグ(EL)を含めた直近の公式戦では6戦負けなしと好調を維持している。バイエルンは敵地で勝ち点を獲得し、首位の座をキープすることはできるだろうか。

 バイエルンはトーマス・ミュラーやサディオ・マネ、レロイ・サネらがスタメン出場。対するレヴァークーゼンはムサ・ディアビやフロリアン・ヴィルツ、アミン・アドリら主力が順当に先発に名を連ねた。

 試合は本拠地の声援を受けるレヴァークーゼンが積極的な入りを見せる。丁寧なビルドアップと中長距離からのロングフォードを織り交ぜつつ、相手守備の背後を狙う攻撃でチャンスの創出を試みる。序盤には何度かボックス内に侵入し、バイエルンのGKヤン・ゾマーを脅かすシーンをいくつか作った。立ち上がりこそレヴァークーゼンの攻撃を受けたバイエルンだが、その後は鋭いプレスで相手に自由を与えず、徐々に敵陣内でのプレー時間を増やしていく。

 迎えた22分、サネが滑らかなドリブルでボックス手前まで持ち運び、右サイドのスペースにスルーパスを送ると、走り込んだジョアン・カンセロが右足でゴール前に折り返す。ファーサイドでこれを収めたレオン・ゴレツカが後方へ落とし、待ち構えていたジョシュア・キミッヒがダイレクトで右足を振り抜くと、相手DFに当たったボールがゴール中央へ吸い込まれネットを揺らした。アウェイチームが先手を取る。

 その後は拮抗した展開が続くものの、お互いに大きなチャンスを作り出せず、前半はこのまま0-1で終了した。シュートまで持ち込めない展開が続いた前半を終えて、バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督はハーフタイムに3枚替えを敢行。ジャマル・ムシアラ、セルジュ・ニャブリ、キングスレイ・コマンを投入し状況の打開を図る。

 53分、自陣でボールを奪ったレヴァークーゼンが鋭いロングカウンターを発動。エセキエル・パラシオスが敵陣中央を持ち上がり、バイタルエリア内に入ったところでヴィルツにパス。ボールを受けたヴィルツがボックス内へスルーパスを送ると、これを受けたアドリがバイエルンのDFベンジャマン・パヴァールに背後から倒され、ホームチームにPKが与えられた。これをパラシオスがしっかりと沈め、レヴァークーゼンが試合を降り出しに戻した。

 バイエルンはすぐさま反撃。62分には敵陣ボックス手前でボールをキープしたサネが右サイドに展開し、これを受けたコマンがダイレクトで柔らかいクロスをゴール前に送る。ファーサイドでゴレツカが頭で合わせたが、シュートは惜しくもGKの正面に。続く68分にはムシアラが巧みなドリブルで相手DFを引き付けると、最後はニャブリとの連携でボックス内左に侵入しシュートを放った。しかし、これは枠を捉えることができなかった。

 70分、レヴァークーゼンは敵陣内でボールを奪うと、素早く左サイドのスペースへ展開。抜け出したアドリが縦方向へ仕掛けると、対応したバイエルンのDFダヨ・ウパメカノがたまらずスライディング。主審はアドリのシュミレーションの反則を取ったものの、オンフィールドレビューの結果、判定が覆りレヴァークーゼンに再びPKが与えられた。これをパラシオスが左下隅に突き刺し、ホームチームが逆転に成功した。

 逆転を許したバイエルンは終盤にかけて猛攻を仕掛ける。85分にはボックス左手前でサネのパスを引き出したニャブリがカットインから右足を一閃。この一撃はGKルーカス・フラデツキーに弾かれると、こぼれ球に反応したコマンのシュートは惜しくも枠の右へ。88分にはサネが強引なドリブル突破から左足で強烈なミドルシュートを放ったが、こちらもGKフラデツキーにセーブされた。

 最終盤にかけてはDFラインのマタイス・デ・リフトが前線に残り、パワープレーを敢行したバイエルンだったが、ゴールネットを揺らすことができず。試合はこのまま2-1で終了し、レヴァークーゼンはリーグ戦3連勝、そして公式戦5連勝を飾った。一方のバイエルンはリーグ戦4試合ぶりの黒星を喫し、首位から陥落している。次節は4月1日に行われ、レヴァークーゼンはアウェイでシャルケと、バイエルンはホームでドルトムントと対戦する。

【スコア】
レヴァークーゼン 2-1 バイエルン

【得点者】
0-1 22分 ジョシュア・キミッヒ(バイエルン)
1-1 55分 エセキエル・パラシオス(PK/レヴァークーゼン)
2-1 73分 エセキエル・パラシオス (PK/レヴァークーゼン)