将棋のヒューリック杯棋聖戦・決勝トーナメントが3月20日に行われ、羽生善治九段(52)が斎藤明日斗五段(24)に106手で勝利した。この結果、羽生九段はベスト8に進出。次戦では渡辺明名人(38)と準決勝進出をかけて戦う。
羽生九段が若手有望株の一角を担う斎藤五段を破り、5期ぶりの五番勝負復帰へ一歩前進した。本局は、斎藤五段の先手で「角換わり」の戦型に。序盤から攻勢に出た斎藤五段に対し、羽生九段は受けに回って先手の構想を伺った。
ぐいぐいと攻勢を強める斎藤五段に対し、後手は馬を攻防の起点に攻撃を引き寄せペースを掌握。先手陣へ踏み込みを見せると一気にリードを拡大させた。今期8割超えの勝率を挙げてきた気鋭に、チャンスを与えない強者の指し回しを見せた羽生九段。最後は2枚の馬で先手玉を仕留めて快勝を飾った。
この結果で、羽生九段はベスト8に進出。次戦では、渡辺名人との対戦となる。2013年の第84期棋聖戦五番勝負を含む80局で名勝負を繰り広げてきたゴールデンカードとあり、この一戦も大きな注目を集めることになりそうだ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)