どんな時でも最善を尽くす。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」3月21日の第2試合に登板した赤坂ドリブンズの園田賢(最高位戦)が、レギュラーシーズン最終戦を逆転勝利で締めくくった。
開催94日目、10月3日から開幕したレギュラーシーズンが、この日で最終戦を迎えた。チームはセミファイナル進出圏内である6位と大差を付けられての7位。事実上、レギュラーシーズン敗退が決まっていた。それでも、チームを引っ張り続けた園田は、記録的な大トップを取れればMVPを狙える位置。「応援しているチームが勝てないと(試合を)見たくなくなる。ドリブンズを応援しようって気持ちになってくれればいい」と、この日も全力で腕を振り続けた。だが、序盤は同じくMVPを狙って連投した松ヶ瀬に満貫・8000点(+300点、供託2000点)を振り込むなど劣勢。自身が親の南1局ではリーチ・ツモ・發・赤の満貫・1万2000点を奪取するも、南1局1本場で親を流されて逆転MVPが難しくなると、「この状況で何をすればいいんだろう」と悩んだそうだ。
「ここでがむしゃらにトップを取りに行く姿勢を見せたかった」。園田は「(セミファイナル進出への)目がなくなったチームの動向によって、他にいろいろと影響を与えるというのはどうなんだろう」と考えつつ、「自分たちの得ってなんだろう」と自問自答。「チームの生涯成績、個人の生涯成績も残りますし、少しでも上を目指すしかない」と信念を貫いた。一方で、「これで良かったのかなぁ」と葛藤があったことも吐露。「本当にファンのみなさんにはがっかりさせてしまった」とレギュラーシーズン敗退を謝罪した。
「セミファイナル・ファイナルと、まだ面白い戦いが見られると思いますので、最後までMリーグを楽しんでいただけたらなと思います」。最後まで戦い続けた園田には、ファンからも「カッコよかったよ」「それでええんやで」「本当にお疲れさまでした」「これだけ粛々と話せるなんて、素敵だよ」「いいんだよこれで…これでよかったんだ…」などと労いの言葉が送られた。
【第2試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)3万3800点/+53.8
2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2万7200点/+7.2
3着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)2万4200点/▲15.8
4着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)1万4800点/▲45.2
【3月21日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +592.2(94/94)
2位 EX風林火山 +586.1(94/94)
3位 渋谷ABEMAS +55.6(94/94)
4位 KADOKAWAサクラナイツ ▲41.5(94/94)
5位 TEAM雷電 ▲42.4(94/94)
6位 U-NEXT Pirates ▲61.3(94/94)
7位 赤坂ドリブンズ ▲514.3(94/94)
8位 セガサミーフェニックス ▲574.4(94/94)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合(全188試合)。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各20試合・全30試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(16試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)