パリ・サンジェルマンに所属するフランス代表FWキリアン・エンバペが、新主将就任後に同国代表FWアントワーヌ・グリーズマンと話をしたことを明かした。23日、フランスメディア『RMC』が伝えている。
フランス代表の主将を長らく務めてきたGKウーゴ・ロリスが昨年に行われたFIFAワールドカップカタール2022後に代表を引退したことを受け、新主将をエンバペが務めることとなった。しかし、この決定に対して長年フランス代表でプレーし、中心選手としてチームを牽引してきたグリーズマンが不満を持ち、代表引退も検討していると複数のメディアが報じていた。
チーム内の不和が噂されるなか、24日に行われるオランダ代表戦を前にした記者会見で、エンバペはこの新主将を巡る問題について尋ねられると、「グリーズマンと話をした。彼はがっかりしていたし、それは理解できる。普通のことだ。僕だって同じリアクションをしただろうと彼に伝えた。おそらく彼は(ディディエ・)デシャン監督のチームで最も重要な選手だ」と同選手との関係性には問題がないことを強調した。
続けて「僕が彼に言ったことは、僕がキャプテンで彼が副キャプテンを務めているが、それは上下関係ではないということだ。彼には経験があるし、チームのみんなから愛され、尊敬されている。彼の経験を活かさないのは残念なことだ。彼が何か言いたいことがあれば、僕は座って話を聞く。誰に対しても扉を閉ざすべきではないし、言いたいことがある選手もいるだろう。誰だって各々を表現するための自由がある。フランス代表は誰のものでもない」と説明した。