マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン

 ドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ/スペイン)が、代表の正GK定着への意欲を示した。23日、ドイツメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。

 所属するバルセロナで絶対的守護神として君臨しているテア・シュテーゲンは、ボルシアMG在籍時の2012年5月にドイツ代表に初招集された。その後も負傷などを除いて継続的にメンバーに招集されているものの、ここまでの国際Aマッチ通算出場試合数は「30」に留まっている。長らく代表の正GKを務めているマヌエル・ノイアー(バイエルン)の高い壁に阻まれ、控えGKという立ち位置を抜け出せずにいるのが現状だ。

 そんな中、テア・シュテーゲンに絶好のアピールチャンスが巡ってきた。今月に2つの国際親善試合を戦うドイツ代表だが、FIFAワールドカップカタール2022敗退後のオフ中に負った大怪我の影響でノイアーは招集外に。同選手に代わってテア・シュテーゲンが背番号「1」を着用することが発表され、2試合での正GK起用も予想されている。

 テア・シュテーゲンは負傷したノイアーについて「彼とは連絡を取り合っていたよ。リハビリが上手くいくこと、そして一刻も早い復帰を願っている。同時に、万全の状態になるまで時間をかけて欲しいとも思っているよ。チームメイト、そして友人として彼と長く一緒にいられることを願っている」と言及しつつ、「この機会を絶対に生かそうと思っている」とコメント。その上でドイツ代表の“守護神定着”への思いを次のように語った。

「マヌエル(・ノイアー)が負傷し、プレーできないからこそこのような状況になっている。背番号『1』が欲しいかと聞かれたので、僕は『OK』と言った。そして、今はそのシャツを着ている。他に言うことはないよ。結局のところ、最も重要なのは自分のパフォーマンスなんだ。ドイツ代表の正GKになるという明確な目標を僕は常に持っていたし、それを達成するために可能な限りのことをするつもりだ」

 今シーズンのラ・リーガではここまで26試合に出場し、喫した失点はわずかに「9」。実に「19」ものクリーンシート(無失点試合)を達成している。テア・シュテーゲンは「ここ数カ月、そして数年間に渡って僕のパフォーマンスは良かったと思うよ」と好調を認め、「代表チームでも成功を収めたい」と意気込みを示した。

 なお、今回のドイツ代表のGKにはテア・シュテーゲンのほかに、フルアム所属のベルント・レノとフランクフルト所属のケヴィン・トラップが招集されている。