16日に発表された「なりたい職業ランキング2023」の小学生男子2位はYouTuberだった。一方、逆に親世代にとっては「就いてほしくない職業」のダントツ1位がYouTuberとなっている。
ここ数年、人気職業の常連になったYouTuberだが、中には親に黙ってYouTuberになった結果、“親バレ”する配信者が後をたたない。中には親の猛反対によって、配信をやめる人までいる。
【映像】親バレした“メンヘラVTuber”きっかけはPCのアプリ(動画あり)
実際に漫画家を夢見るYouTuber・カネオタメルさんも、親から「やめて」と言われたという。バレたきっかけは、教師である父の教え子だった。
「父親の顔を描いた動画をアップしたところ、父親の学校の生徒が見つけて伝わった。普段は本当に温厚でやさしい性格のタイプの父だが『別人かな』と思うぐらい、めちゃくちゃ怒られた。特に教師という立場上、心配もするし、僕がネットに顔を晒すことが嫌なんだと思う。反対された後は勘当状態だ」
漫画家になることは応援してくれているのか。
「そもそも上京する前『漫画家を目指す』と親に伝えていて『YouTuberを目指す』とは一言も言ってなかった。だから『このまま漫画家の道で頑張っていくんだな』と思われていた矢先にこの件がバレてしまい、期待を裏切ってしまった」
配信者はどこまで親に気を遣うべきなのか。ニュース番組「ABEMA Prime」では、当事者と共にYouTuberの親バレ事情を調査した。
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「いい年で自立している人に対して親が『こうしろ』と言う。それに反論しなきゃいけないという考え方自体が僕はちょっと分からない。自分で生活しているんだから『好きなことやります』で終わりじゃないのか」と指摘する。
ひろゆき氏も本名でYouTuber活動をしているため、親には全てバレているという。
「掲示板の『2ちゃんねる』を運営している頃、うちに警察やヤクザが来たことがあったので、それに比べたらYouTubeで喋っているのは本当に平和だと思う。その頃よりは、だいぶ楽になっていると思うし、何の問題もない。親は『反対したぐらいで変わるような子供じゃない』とわかっていたので、諦めていたと思う。両親のDNAのせいで僕がこうなっている。親にも製造責任があると思う」
その上で、ひろゆき氏はカネオさんに向けて「顔出しして、めちゃくちゃ儲けている人もいる。漫画家のやしろあずきさんも動画を出しまくって、すげえ額の年収だ。『今の漫画家とはこういうもんだよ』と説明すればいい」とアドバイス。
「今回の話は、あまり親とのコミュニケーションがよくなくて、YouTubeで親バレして困っている話だ。親とちゃんとコミュニケーションできていて『漫画とYouTubeで収益をあげている』と言えば、『今はそういう時代なのね』で説明がついた。そもそも親とのコミュニケーションの問題で、YouTubeがバレた問題はそんなに大きくないと思う。カネオさんが問題なのは、父親をネタとして勝手に使って、動画を投稿したことだ。人のプライバシーを勝手に公開して、それが悪いことだとカネオさんが分かっていない。親が怒ったのは、そこじゃないか」
本当に親にバレないと思って活動していたのか。カネオさんはこう答える。
「僕の親はインターネット自体使わない人だ。本当にバレないと思っていた。父が教職についたのも最近のことで、まさか生徒経由でバレるとは思わなかった。絶対に『やめろ』と言われるから、バレたくなかった。このままずっとバレないでYouTubeで有名になって、漫画家でも成功していくと思っていた。全くの予想外だ。今思えば、正直に話しておけば楽なのに、こうやって後からズルズルきてしまった」
子供がYouTuberになることに、不安を感じる親も多い。カンニング竹山は「親もある程度は心配すると思う」とした上で「厳しい言い方をするが、正直言うと『親に怒られてもうダメだ』と思うぐらいなら、プロに向いていないよ。『親なんか関係ない』と思って、やるぐらいじゃないと、なかなか漫画で当てるのは難しい。でも、漫画が当たってめちゃくちゃお金が入ってくれば、親の態度はコロッと変わる。そんなもんだ。自分のやりたいことを思いっきりやったほうがいい」と述べた。
ひろゆき氏も「成功したらいろいろな人に知られる。成功するためにやるのだから、人に知られるのは当然だ」とコメント。
「ただ、どういう形で成功するのか、親の話を聞いてはいけない。親だって正解が分かっているわけじゃない。自分でやりたいようにやって、結果、ダメだったらそれはしょうがない。『親がこう言ったからやめよう』と思って、結果としてうまくいかなかったとき、年を取ってめちゃくちゃ後悔する。だから、20歳超えている人は好き放題やったほうがいいと思う」
(「ABEMA Prime」より)
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側