FIFAワールドカップカタール2022でアフリカ勢初の準決勝進出を果たしたモロッコ代表は、ホームでブラジル代表と対戦。モロッコ代表はアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン/フランス)やハキム・ツィエク(チェルシー/イングランド)ら、カタールW杯のレギュラー組がこぞって先発に名を連ねた。一方、ラモン・メネゼス暫定監督が指揮をとるブラジル代表は、ネイマール(パリ・サンジェルマン)ら複数の主力をメンバーから外してA代表未キャップの選手たちを多く招集。元アルビレックス新潟のホニ(パルメイラス)、チェルシーからヴァスコ・ダ・ガマに期限付き移籍中のアンドレイ・サントスがスタメンでセレソンデビューを果たした。
試合の均衡が破れたのは29分、ソフィアン・ブファル(アル・ラーヤン/カタール)が反転から右足を振り抜き、モロッコ代表に先制点をもたらした。対するブラジル代表は67分に追いつく。主将カゼミーロ(マンチェスター・U/イングランド)がミドルシュートを放つと、相手GKヤシン・ブヌがキャッチに失敗し、ボールはゴールへと吸い込まれた。しかし79分、アブデルハミド・サビリの豪快なボレーシュートでモロッコ代表が勝ち越しに成功する。
モロッコ代表は逃げ切って2-1で勝利した。ブラジル代表は2023年黒星スタートとなったが、ヴィトール・ロッキ(アトレチコ・パラナエンセ)、ハファエウ・ヴェイガ(パルメイラス)、ユーリ・アウベルト(コリンチャンス)、アルトゥール(アメリカ・ミネイロ)が途中出場から代表初キャップを刻んだ。
EURO2024ホスト国のため同大会の予選が免除されているドイツ代表は、ホームでペルー代表と対戦。マリウス・ヴォルフ(ドルトムント)が先発で代表デビューを果たし、フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)やエムレ・ジャン(ドルトムント)も久々に代表のユニフォームに袖を通した。また、負傷中のマヌエル・ノイアー(バイエルン)に代わり、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがゴールマウスに立った。
試合は12分、カイ・ハフェルツ(チェルシー/イングランド)の落としを受けたニクラス・フュルクルク(ブレーメン)のゴールでドイツ代表が先制。33分にはヴォルフの高速グラウンダークロスにフュルクルクが合わせてリードを広げる。
その後、メルギム・ベリシャ(アウクスブルク)やケヴィン・シャーデ(ブレントフォード/イングランド)も途中出場から代表デビューを果たしたドイツ代表。66分にはハフェルツのPK失敗もあって3点目以降は奪えなかったが、ペルー代表を圧倒して2-0の勝利を収めた。