再スタートを切った森保ジャパンが、FIFAワールドカップカタール2022以来となる試合で南米の強豪国・ウルグアイと顔を合わせた。結果は1-1のドロー。スペインの名門レアル・マドリードに所属する至宝・バルベルデに先制を許したものの、後半に「国内組」の西村拓真(横浜F・マリノス)が同点ゴールを決め引き分けに持ち込んだ。この一戦を受けて識者たちはどのような反応を示しているのだろうか。
【映像】出場して即ゴール!「国内組」西村拓真のファーストタッチ弾
日本代表OBらの反応は?
ABEMAで解説を務めた元日本代表DFの内田篤人氏は、ウルグアイのペースとなってしまった前半を受け「もっと推進力をもってプレーしてほしい」と南米の強豪相手にも果敢に攻め入る姿勢を求めた。またサポーターの声出しが全面解禁されたことで、それに応えるために「躍動」することの必要性に言及。年の近い後輩たちに期待するとともに、愛のムチを送った。
同じく解説を務めた松木安太郎氏は、「途中交代した選手たちが素晴らしいところを見せた」とコメントを残した。交代直後に同点弾を決めた西村や、持ち前の快足を活かして決定機を演出した伊東純也などチームの攻撃を活性化させた選手たちを称賛。闘志あふれるプレーを期待していた松木氏にとっても印象の良かった後半だったようだ。一方で「サポーターの応援を考えたら何とか一点もぎとりたかった」と、土砂降りのなか国立競技場に集結したファンへ勝利を届けられなかったことには悔しさをにじませていた。
元日本代表DF闘莉王氏や那須大亮氏の印象は?
Jリーグで400試合以上の出場経験をもつ那須大亮氏は、自身のYouTubeチャンネル『那須大亮 / Daisuke Nasu』で「いろんな選手やそのストロングポイントを見られたのは非常に良かった」と試合について言及。加えて局面や選手によって戦い方を変えることで、流れを日本に持ってくることができたと分析し好感触を示していた。
またサムライブルーでも活躍した田中マルクス闘莉王氏も自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』で「様子見の試合だった」と、どちらもワールドカップ以来の一戦で出方を伺っていたと感想をコメント。一方でベテランの穴や森保一監督の進化を気になる点として挙げ、再出発を果たした日本代表に期待感をのぞかせていた。
先制を許し、引き分けという結果に終わってしまった新生森保ジャパンの初陣だったが、識者たちは大きな期待をもってサムライブルーを見ているようだ。この試合では多くの課題が見つかったと思われるが、森保一監督の率いる日本代表はまだ第二章に突入したばかりである。続く28日に行われるコロンビア戦ではさらなる活躍を日本代表戦士たちに期待したいものだ。
(C)浦正弘(ABEMA/キリンチャレンジカップ2023)