将棋の竜王戦2組ランキング戦が3月27日に行われ、佐藤康光九段(53)と菅井竜也八段(30)が午前10時から対局を開始した。勝者は2組決勝に進出し、決勝トーナメント出場権を獲得する。
佐藤九段は、1987年3月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:28期)、A級(A級以上:26期)。獲得タイトルは、第6期竜王、第56期・57期名人2期、永世称号を持つ棋聖6期など通算13期。棋戦優勝は12回を数える。日本将棋連盟会長という重責を担いながら、プレーヤーとしても最前線に立つトップ棋士だ。今期の竜王戦は高見泰地七段(28)、佐々木勇気八段(28)を破り4強入りを決めた。好調の菅井八段との一戦を制し、3期ぶりの決勝トーナメント復帰を目指す。
菅井八段は2010年4月に四段昇段。竜王戦2組、順位戦A級(A級:3期)。振り飛車党の絶対的エース棋士として知られ、2017年度の第58期王位戦で初戴冠。平成生まれ初のタイトルホルダーとなった。棋戦優勝は通算4回。第8期叡王戦五番勝負挑戦者として、4月11日から藤井聡太叡王(竜王、王位、棋王、王将、棋聖、20)に挑む。今期の竜王戦は深浦康市九段(51)、佐藤和俊七段(44)に勝利しベスト4進出を決めた。これまでに決勝トーナメント出場経験はなく、参戦13期目の今期こそ本戦参戦、さらには挑戦権獲得を目指したい。
両者の対戦成績は全6局で、ともに3勝3敗。竜王戦での対戦は本局が初となる。
竜王戦2組は16人で争われるランキング戦。トーナメント決勝に進出した2人が本戦に出場する。持ち時間は各5時間で、振り駒の結果、先手は菅井八段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)